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最近読んで 感動した本 その2
◆ ノルウェイの森  村上春樹・著 講談社文庫
 【2010年5月12日・記】

 村上春樹・著の【1Q84】を徹夜してまで購入する人がいるそうだ。
 TVのニュース番組で云っていた。

 市立図書館に【1Q84】を予約すると数百番待ち、読めるのはいつの事か分からない。
 本屋さんで買うまでのことはないと思っている。

 家に息子が買った【ノルウェイの森】(上巻)・講談社文庫がある。
 上巻のみで下巻はない。
 面白くないんだろう、と読む気もしなかった。

 ところが、上巻を買った息子が、また上下巻2冊とも買ってきた。
 帰熊の際、飛行機の中で読むために買ってきたと言っていた。

 村上春樹・著【1Q84】の代わりに、
 遅ればせながら村上春樹のベストセラー小説【ノルウェイの森】を読んでみた。
 【ノルウェイの森】の題名は、
 ビートルズのノーウェジアン・ウッド、NORWEGIAN WOODから取ってあった。

 ビートルズのNORWEGIAN WOODが、ノルウェイの森とは全く知らなかった。
 ビートルズの曲の題名も知らなかったが、性描写がすごいのも知らなかった。

 渡辺淳一のベストセラー【失楽園】よりすごい。 
 【失楽園】は読んで終わり、何も残らなかったが・・・・・。

 【ノルウェイの森】は余韻が残る。少々ショックだった。

 上巻を読み上げ、即、古本屋に下巻を買いに行った。
 村上春樹の本は¥105円コーナーには1冊もなかった。

 ¥350円コーナーに数冊並んでいたが、【ノルウェイの森】はなかった。
 村上春樹は人気があるんだと改めて思った。読み上げても古本屋に売らないんだ。

 仕方ないから、新本を購入し、その日の内に読み上げた。
 一気に読み上げるほど面白かった。そして、余韻が残った。
 生と死と性。人を好きになること、愛すること、そして性。

 村上春樹は1949年1月生まれ、私は1950年2月生まれ、
 同じ時期に、東京で大学生活を送っている。

 しかし、私はノルウェイの森に書かれているような体験は全くなかった。

 グレート・ギャツビー、(華麗なるギャツビー)は、
 大学卒業後に映画化され、講談社から文庫本もでた。
 ロバート・レッドホード主演の映画も見たし、講談社の文庫本も読んだ。

 1974年(昭和49年)のことだった。私は社会人になっていた。

 ノルウェイの森には、1968年(昭和42年)にグレート・ギャツビーを読んでいたと書いてあった。
 村上春樹氏が大学1年生の時だろうなぁ〜?
 (華麗なるギャツビー)、学生の時は知りもしなかった。

 1969年(昭和43年)〜1972年(昭和47年)時代に、学生が行けるようなスナックは、コンパだったし、
 新宿のジャズ喫茶・ピットインや、歌声喫茶・カチューシャ、ともしび、だった。
 ピットインでは当時、ナベサダ、日野照正の生演奏もあっていた。

 学生運動も全盛だったし、ノンポリはもっぱらマージャン、玉突き、ボーリングだった。

 【ノルウェイの森】は、マージャンばかりの私の学生生活とかなり違っていた。
 全く違った青春を送ったが、生と死と性、人を好きになること、これは同じだった。

 【ノルウェイの森】がベストセラーになった理由??分からない。
 それにしても、性描写がすごいのには驚いた。

 ベストセラーになった要因の一つだろう?と勝手に思っている。

【 ダンス・ダンス・ダンス】を図書館から借りてきたが、【羊をめぐる冒険】を先に読んだがよさそうだ。

 ノルウェイの森】を読んで、他の村上春樹作品も読んでみようと思っている。【おわり】

◆ いつでも山を 田部井淳子著 小学館


山歩きなど絶対しな〜いー!と言っているあなたに超お勧めの本です。

■ 世界の田部井淳子さんの登山入門書でした。
1,200円しますが図書館においてあります。図書館から借りましょう!

山歩きを初めて丸3年が経ちました。
大半は、単独登山・単独山歩きです。

3年前に、ミヤマキリシマが咲く九重・平治岳に初めて登りました。
山開きのある一日前の土曜日でした。
ミヤマキリシマの時期です。
大勢の登山者だから、単独でもどうにかなると思って登りました。
案の定、登山ツアーの団体さんが大勢登られていました。

初めての山でしたから、団体さんの後をついて行こうと思いました。
しかし、私に体力がなく、休憩ばかりで、ついていけませんでした。

大勢の登山者が登られていますから、道迷いの心配はありません。
目的の山・平治岳にどうにか登り、坊がつるに下山しました。
3人の女性登山家さんの後について下山しました。

早い、早い、女性の方ですが下山する速度が早いのです。
10分も歩かないうちに、見えなくなってしまいました。
私には山を歩く体力が全くなかったのです。
この本を読み、山歩きの体力が全くなかったころの自分を思い出しました。

【いつでも山を】 田部井淳子 著

山歩きの入門書です。
今から山歩きを始めようと思っているあなたにお勧めです。
山歩きなど絶対しな〜いー!と言っているあなたにも超お勧めの本です。

第1章・・山歩きに才能などいらない。です。
第2章・・あの山に行きたい。雨でも雪でも。です。

雨の日も山を歩くんですね〜!読むと納得です。
雨の日に山を歩く人は、特別な人と思っていました。

雪山も特別な人と思っていましたが、雪山は違いますね。
雪山を歩く人は特別な人ではありませんでした。私が歩きました。
雪山は天国でした。雪山を歩いてみて、そう思いました。

もしかしたら、雨の日も違った天国かも知れませんね〜!
雨の中を歩いたことがまだありません。
この入門書を読んで、一度、雨の中を歩いてみようと思いました。
雨の中を歩こうと思った記念に!感想をアップしました。

追記:この本のポイント
山登りは目的地に早く着いた人が偉い!と思われている節があります。
中高年の山歩きは楽でなければなりません。
らくらく登山法なら、誰でも始められます。そして、長く続けられます。
その決めては、ゆっくり歩くのに尽きるのです。(田部井淳子)

2008年10月8日 記




◆ 梅里雪山 17人の友を探して  小林尚礼著  山と渓谷社


梅里雪山
(小林尚礼:著)

■ ふとした事で、梅里雪山(小林尚礼著)を知りました。
ドキュメントです。京大山岳部と中国隊が人類未踏峰の梅里雪山に挑戦し、
17名の隊員が雪崩れに合い、遭難されました。

事故発生当時京大山岳部の部員であった小林尚礼氏が
遭難した17名の友を探すドキュメントです。
感動します。46枚(92ページ)のカラー写真にも感動します。

読む前は、自分の人生を棒に振り、
17名の捜索活動を”なぜ”と思いましたが・・・・。

自然を敬う心、真摯な生き方、学ぶべき点が沢山ある本です。
久しぶりに感動した本でした。

2006年1月現在、梅里雪山(最高峰:カワカブ)は人類未踏峰のままです。
そして、清水久信氏1名の遺体がまだ見つかっていません。

図書館に置いてあります。借りて読んでみませんか?

2008年9月20日 記


◆ 凍 (とう)   沢木 耕太郎著   新潮社



■ 凍を、読みました。きっかけは子供が、買ってきたからです。
山野井泰史さんの『垂直の記憶』を図書館から、借りて読んでいました。

『垂直の記憶』は、山野井さんが体験された凄まじいノンフィクションです。
その山野井さんのギャチュンカン登頂記録を、沢木 耕太郎が書いています。
一気に読みました。面白いです。

沢木 耕太郎の初めての山岳ノンフィクションです。(他に書いてたかな?)
沢木ファンの私は、一気に読んでしまうのが勿体無いくらいでした。

読んだ後福岡大学の山岳部がギャチュンカンの登頂に
成功したと の報道がありました。
『凍 』 『垂直の記憶 』 を読んでいなかったなら気にもしない報道だった、
と思います。
(人間自分の興味の無い物には、感心が向かない・・真理)

今から、また『凍』を読みます。
山岳小説は、人間の生と死を考えるのに、もってこいの本だ、と思っています。
山の自然が、人を呼ぶのか? 人が自然の厳しさを求めて山に入るのか?

『凍』には私のように、マスコミに洗脳され貨幣経済を追い求めているようでは、
理解できない人間が、書かれていると思いました。
沢木 耕太郎の本は、全ていいです。読みませんか?


(垂直の記憶)
山野井 泰史


◆ 福岡大学 山岳会の『ギャチュンカン登頂報告』が、西日本新聞に連載されています。
読みませんか? 遥かなる頂(ギャチュンカン報告)←クリック(2005年11月21日〜26日全6話)


◆ 山頭火全日記 (第1巻)

■ かわの氏からのメールに、
いつも『山頭火』の自由律の句が添付されている。

図書館から、山頭火の放浪記を借りてきた。
熊本から乞食行脚(行乞記)に出かけていた。
熊本から旅立ったとは、知らなかった。
資産家の家に生まれ、なぜ世を捨て、乞食行脚に出かけたのか・・・・

日記を読んでも分からない。
分かったのは、根は明るい人だった、と言うことだけだ。
山頭火の乞食放浪の旅は、なんなのだろう?

松尾芭蕉を意識していたのだろうか?
詩人・俳人・芸術家・は、生きにくい人の世の清涼剤。
山頭火は、何を求めて放浪したのだろう?



◆ ドキュメント 道迷い遭難  羽根田 治 著  山と渓谷社

■ 以前、羽根田 治氏の『生還』を読んでいました。
この本『道迷い遭難』も、書店で見かけたので、即 購入しました。
すぐ、読んでしまいました。山と渓谷に掲載された分も、載っています。
面白かったです。お勧めです。

私も、山歩きを始めてから、道迷いばかりしています。
地図も読めませんし、危なっかしい山歩きです。しかも単独です。
道に迷ったなと思ってからも、ドンドン先に歩いていきます。
もう、これは本能ですね。引き返すことをしないのですから。

本の内容に、我が身を重ねて読みました。
山歩きを されている中高年のみなさんに、お勧めの本だと思います。
道に迷ったなあ!と思ったら、即 引き返せば いいのですね。
それが分かって いても、なかなか出来ませんね。

冬山の怖さは、吹雪(天候の急変)ですね。
とに角、寒いですね。氷点下でも、風が無いとポカポカ陽気ですが、
風が、出てくると痛いぐらいの寒さですね。
冬山の遭難が、なんとなく分かります。

近場の山ばかり歩いています。どうしてこんな処で、遭難したんだろう?
と思う場所ばかりです。しかし、気象条件によっては、遭難しますね。
お勧めの本です。読んでみませんか?
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