定年おやじの大英帝国ひとり旅 4

2009年5月14日 (木)  出発
いよいよ出発です。広島空港9:40発ですから、空港には、遅くとも8:00までには着かなくてはなりません。
広島行きのそんなに早いバスはありません。
JR で、岩国発5:42 広島駅で空港行き高速バスに乗り換えて空港着7:45 これがベストです。
家内に岩国駅まで送ってもらいます。

朝早いのに、今朝の彼女はなぜか楽しそうです。
庭の水遣りを頼んでおきました。草引きまで頼むと、行けなくなるので、それは言いませんでした。

広島空港は、5年くらい前の中国大連行以来です。
半袖の人もいるなあ、フィリピンの人も多いなと思ったら、すぐ後に台北10:00があるのです。
チェックインカウンターでは、ソウル→ロンドンの搭乗券もくれました。
ANA カードにマイルを入れてもらいます。いつも変な航空会社に乗るので中々マイルが貯まりません。

荷物につけたタグが間違いなくインチョン乗継でヒースロー行きになっているか、確認します。
たまに、他所に運ばれるので、私は確認します。免税店でマイルドセブンを買います1カートン¥2000。

ソウルまで僅か1時間半。マスクはこの便ではしません。次、ソウルから掛けることにしました。
機内食は最後の日本食ということでしょうか、稲荷とかっぱ巻き。Coffee or tea? と聞かれましたが、「Beer」。
車ではありませんから、朝でもビール
JR岩国駅(ネットから拝借) 広島空港(ネットから拝借)

私は、いつも、スチュワーデスからは英語で話しかけられます。
中国機の場合は、中国語で。広島・ソウル便ですから、皆には韓国語か日本語で話しかけています。

降りてゆく時、「さいなら」「アンニョンヒカセヨ」「サイナラ」
私が通る時には「ツアイツェン」そしてまた「アンニョンヒカセヨ」と続きます。

家族で旅行した時も、妻や子供に「さいなら」。挟まれて降りてゆく私に、「ツアイツェン」。それは無いだろう。

ソウルのインチョン空港は大きいですね。3本滑走路があります。喫煙室もあります。
免税店も充実しています。安い。マイルドセブンが¥1500

入国しないで泊まれる、トランジットホテルが免税店の横にありました。
多分、成田よりも、空路も、便数も多いはずです。
日本は、ただ官僚の立場だけで、成田と羽田に分けて、不便を押し付けて済ましたつもりでしょうが。

人も、飛行機も都合の好い所を選べます。
「官僚の都合」は、不要なダムのように国内だけなら済んで来たのに、今度はバレてしまいました。
降り立てばすぐ分ります。完全にインチョンに東アジアのハブを取られました。
ソウル・インチョン空港 トランジットホテル

ソウル・インチョン空港(ネットから拝借) ロンドン・ヒースロー空港(ネットから拝借)

アシアナ航空ヒースロー行きは13:30 約2時間待ちです。免税店の価格調査をして周りました。
ずいぶん歩いたので万歩計を見ようとしたら、無い。シートベルトを度々脱着したので、落としたのです。
もう、落し物をするようでは、先が思いやれます。

ヒースローへは12時間、(時差8時間)機内はガラガラで、3席分肘掛を起こして、横になって眠りました。
機内映画にもう「おくりびと」が入っていました。吹き替えではなく、ハングル字幕でよかった。
ま、面白かったけど、やはり、日本人より、外人に受ける感じ。

ロンドンヒースロー第一ターミナル17:50着ヨーロッパ一の空港だけあって広い。
第1ターミナルから第5ターミナルまであって、その間に地下鉄駅も3つもあります。
ですが、古くなって、増築・増築で地下鉄駅まで上がり下がり曲がり延々と歩きます。

早速、ポンドが必要です。VISA のATM はすぐ見つかりました。一回目失敗。
後ろに人が並んでいます。二回目も失敗。どこかで、違うキーを押したのでしょう。
人相の悪い人も見ています。次の人に譲って、列を外れて、何処で間違えたのか思い起こします。

いっその事、隣の「エックスチェンジ」で両替しようか迷いますが、これがうまく行かないと、
これから28日間困ります。また並びなおして、再挑戦。間違いが分らないまま、今度は成功。
200ポンドゲット。レシートは出てきますが、円やレートは書いてありません。

約¥31000。コインは出て来ませんので、隣の「エックスチェンジ」で20ポンド札をコインに換えてもらいます。
ホッとして、外に出て煙草を一服。13時間ぶりの煙草は旨い。

地下鉄でハマースミスへ 4ポンド=¥640  約40分去年と変わらないハマースミス駅前。
ただ、ゴミ箱が無くなっています。その分、よくゴミが散らかっています。
宿へ約1km、途中のゴミ箱も無くなっています。
多分、3年後のオリンピックに備えて、ゴミ持ち帰り運動でもしているのでしょう。

去年と同じホテルです。受付の、シルベスタスターローンに似たオジサンは覚えていてくれました。
去年「似ている」と言ったら「よく言われる」の返事。
側にいた、炊事のおばさんが、「聞いたこと無いよ」といったのです。

部屋に荷物を置いて、宿のパソコンを借りて、「無事着いた」旨のメール。
この、ホテルは、ボールマウスで、めちゃめちゃ遅い、古いパソコンです
が、タダでPC を使わせてくれるのです。遅すぎて、写真は送れません。
去年、送ったのは、近くのネットカフェからです。

徒歩1分のパブでまずビール。去年も何回か寄りました。1パイントグラスで、2.7ポンド=¥432。
1パイントは約500cc。日本の中ジョッキ位ですが、現実には、日本の中ジョッキは350ccも入っていません。
前、中ジョッキを頼んで、次に中瓶ビール(500cc)を頼んで、入れてみたのです。

イギリスのパブは瓶ビールより生のほうが安い。冷やしてないけど、炭酸を加えないので、
泡が1センチ位しか出来ません、しかも、一回注いで、泡が納まって、
もう一度、なみなみと注いでくれるので良心的です。

もし、日本のように、泡ばかりのを出したら怒られるでしょうね。
ツマミはあまり置いてなくて、皆、ビールだけ呑んでいます。それも、チビチビと何十分もかけて。
日本のビールとは元々発想が違うのでしょう。一風呂浴びて、一気にグイーは無いのです。
ですから、日本は「すっきりさわやか」が好まれますが、こちらは、「コク」だけでしょう。

飲み屋の¥432は安いし、樽から直接「なみなみ」だし、ツマミ無しなど、
パブは日本の「角打ち」のような気がしました。

宿に帰ったのは23時前。まだ、空は少し明るく、たそがれです。
シャワーを浴びて、洗面台でパンツと靴下を洗って、安ホテルでバスタブ無しで、
あの引張って掛ける紐もないので、シャワーコアの鴨居に干しました。

鴨居の上は汚れているはずなので、トイレットペーパーでよく拭きました。おやすみなさい。
昼、飛行機の中で寝たけど寝れるかなあ。
丸いロンドン地下鉄 宿の部屋

【5月15日(金)  2日目  ロンドンへ続きます】


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