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一の峰・二の峰・冠岳・俵山・縦走

【日時】2007年7月24日(火曜日)【楽しんだ仲間】きよちゃん
【コース】一の峰登山口→一の峰・二の峰→縦走路→冠岳→縦走路→俵山→俵山峠展望所
【時間】登山口発:9時10分→冠岳:着12時→冠岳発:12時50分→俵山着:15時→登山口着:16時10分
【一言感想】蒸し暑い中の7時間の山歩きでした。
掲示板にきよちゃんから、南阿蘇・俵山にユウスゲを見に来ますとの書き込みがありました。
僕も同行したいと掲示板レスです。違いました案内しますと掲示板レスです。

9時に俵山峠展望所駐車場で、待ち合わせをすることにしました。
きよちゃんは、感動的な写真を撮る人です。
きよちゃんの撮影スタイルを盗みたいと思いました。
撮影技術は盗めません。僕が未熟すぎますから。

昨夜は色々考え込んで、2時過ぎまで眠れませんでした。
あまり眠れず、体調不充分のまま、待ち合わせの場所に急ぎました。

大分ナンバー(きよちゃんの車)は、まだのようです。
ザックに詰める登山用具を点検していると、
『お早うございます。ganさんですかぁ?』と声がかかりました。
『失礼ですが・・?』
『きよちゃんです』
声をかけてくれたのは、きよちゃんでした。

きよちゃんの車(大分ナンバー)は、駐車場ではなく、道路の端に停めてありました。
駐車場に見えなかった訳です。

それと、僕が描いていたきよちゃんのイメージが違っていました。
僕は勝手に、プロレスラーの長州力=きよちゃんとイメージしていました。
しかし、目の前のきよちゃんは僕でした。

年齢、姿形、僕と同じです。プロレスラーではありませんでした。
そのはずです。同じ年生まれの同級生でした。

同級生と分かるともう、タメ口です。
きよちゃんの車を峠の駐車場に置き、僕の車で一の峰登山口に向かいます。

登山口に近づくと、一の峰、二の峰の独特の山容が見えてきます。
『あの山ですかぁ?』ときよちゃん。さすがです。山をご存知です。
車の中から山を眺め、山の名前をすらすらと言えます。山好きですね。

さて、登山口に着きました。きよちゃんは、準備万端ですが、僕は今からです。
僕の準備に時間を取り、9時10分頃から登り始めました。
昨日(月)は、熊本市内も久しぶりに太陽ギラギラの日でした。
今日(火)も太陽ギラギラの日と思っていましたが・・・鉛色の空です。

夏の太陽さんは、何処かにお出かけでした。一日中戻ってこられませんでした。
蒸し暑い鉛色の空の下、一の峰登山口(←初めての登山)から、二人で山頂を目指します。

『蒸し暑いですね〜』
『もう少し登ると、稜線に爽やかな涼しい風が吹いていますよ〜』
まだまだ、余裕でした。まだ10分も歩いていません。

『あれはなんですかぁ?』
『おそらく、ギボウシですよ』
『ギボウシですかぁ?すごいですね!真っ白ですね』

山の斜面一面に白いギボウシが咲いています。緑の草原に白いギボウシです。
♪風に震える〜♪緑の草原〜♪口ずさみますが・・・風は・・爽やかな風は・・・。
期待した風は全くなく、汗だけがふき出て来ます。

『ここから、金峰山、有明海、そしてその向こうに雲仙普賢岳も見えるんですよ』
登山道を振り返りながら、曇って何も見えない方向を指差して説明です。

『僕は、まだ普賢岳・平成新山を見たことがありません』と、きよちゃん。
そうですよね〜。ガスの中を指差して、お話しても想像できませんよね〜。

二の峰山頂の真下にある登山口から、2組の夫婦が登ってこられています。
先ほど、一の峰登山口を通り越して行った車の方のようです。
僕個人的には、せっかくなら下の登山口(一の峰登山口)から、登ったがいいと思います。

この山の魅力の風景に出会えます。ちっちゃな名峰です
あっ!と言う間に一の峰、二の峰は登ってしまいました。

煙草臭い汗を一の峰、二の峰の山頂に残し、風もなくただ蒸し暑い中、鉄塔をめざします。
鉄塔まできました。登山道を振り返ります。相変わらず有明海方面は、ガスの中です。
遠望はききません。さぁ、いよいよ、鉄塔から冠岳に向かいます。

『僕は、ここから先は歩いた事がないのです』
『はぁ〜?』と きよちゃん。

『しかし、冠岳の山頂から、こちら方面に2〜3歩は、歩いています。心配いりません』
『冠岳は、どの山ですかぁ?』と きよちゃん。

『あれじゃないかなぁ〜?。それともあの山かなぁ〜』と僕。
『今いるこの付近を、おそらくあの山から見下ろしたようなんです』と再び僕。
『はぁ〜?じゃ〜!兎に角、道なりに歩きましょうかぁ?広い道を歩いたら迷いませんよ』
『そうですね〜。あっちだったら、一度谷底まで下りて、また登るようですね』と僕。

このとき、僕の動物的感は、谷底を目指していました。
谷底から、また登り上げるのです。そして、いつも道に迷い後悔しています。

持参した登山地図を開いて見ます。この地図にはこのルートは載っていません。
きよちゃんは、地図を見ながら、ここは谷ですよ〜。
僕は、分かりもしないのに、谷と谷の間の尾根を歩くんじゃないかなぁ〜と
・・・・トンチンカンな答えをしています。


ここ鉄塔から見た登山道らしき谷は、海抜0mまで下りて、また1,000mまで登り返すように見えました。
僕はしんどいより楽な方を選びました。道なりに歩きます。

谷に下りず、なだらかな斜面を登ります。きよちゃんに先を歩いてもらいます。
僕は流れる汗をフキフキ、水をガバガバ飲み、休み休み登りました。
登りつめると、縦走路の分岐点に出ます。ここできよちゃんが待っていました。

俵山方面、冠岳方面、今、登ってきた一の峰、二の峰方面への分岐点です。

『こっちですかね〜?』と きよちゃん。
僕は小さな分岐点プレートを確認し、こっちです。と、即、冠岳へと向かいます。

俵山、冠岳の縦走路を歩いた人は、ご存知だと思いますが・・・・。
この縦走路は、数えられないほど多くのアップダウンが続きます。

ここの分岐点から冠岳へ向かうと、車を置いている俵山展望所へは、
アップダウンの縦走路を、引き返すことになるのです。分かりますか?鍬さん!!
鉛色の空の下、風もなく、蒸し暑いだけの縦走路を往復するのです。

根性がためされる分岐点です。歯医者さんに行く根性はありませんが・・・。
命知らずの根性は、昔からあります。武勇伝には、ことかきません。
このど根性の持ち主を世間では、『アホ』と言っています。

迷ガイドの僕は、冠岳の山頂を踏み、また分岐点まで引き返し、ユウスゲが咲く時間に登山口に下る。
それしか頭にはないのです。分岐点から、楽な俵山方面へ歩く。考えもしませんでした。

精神的にしんどいアップダウンの縦走路は、僕の頭にはありません。ただの縦走路です。
僕は、この縦走路を歩いた事があるんですよ。念の為言っておきます。


『大丈夫です。12時には、冠岳の山頂に着きますよ!行きましょう!』
きよちゃんは、アップダウンの縦走路をグングン歩いて行きます。
僕は、水をガバガバ飲んで歩きます。

12時丁度に冠岳の山頂に着きました。
『予定通りでしょう!』と、自信たっぷりです。
冠岳山頂で、別の登山道を指差して、本当はこの登山道から登ってくる予定でした。
1時間は、遠回りをしたかも知れませんね〜!

きよちゃんは、登山道の確認に行きます。海抜0mから登ってくる登山道の確認です。
気分的には海抜0mです。ほんとうは海抜800m?ぐらいかもです。
さて、ここ(冠岳)から、俵山登山口まで、また同じ縦走路を引き返します。

ここ(冠岳)から俵山まで縦走2時間。俵山山頂から登山口まで下山1時間。
合計3時間。冠岳山頂から、俵山登山口まで3時間で下りる予定です。

『きよちゃん、目標3時間で下山しましょう!16時にはユウスゲが見れますよ〜』
食事休憩を50分で切り上げ、12時50分に出発です。

縦走路のアップダウンを数えていましたが、指が足りなくなりました。
やっと、護王峠が見下ろせる所まで来ました。

『さあ、あと1時間で俵山の山頂です。先に行ってください。僕はあとからきます』
『ganさん、登り一辺倒ですよ。1時間以上かかるかもしれませんよ〜』と、きよちゃん。
しかし、軽い足取りでスイスイと歩かれます。僕は相変わらず休憩ばかりの歩きです。

きよちゃんは、冠岳から俵山山頂まで、2時間以内で縦走しています。
僕は、煙草の時間だけ遅れました。とうとう、鉛色の空から、小雨も降りだしました。
予定時間通りに、たどり着いた俵山山頂は、ガスの中でした。

出発した一の峰、二の峰、ピークの冠岳・・・縦走路・・な〜んにも見えません。
今、歩いてきた縦走路を思い描いて、きよちゃんと縦走の話をしました。
ガスの俵山山頂で、祖母傾の縦走、祖母傾大崩のお話です。

ガスで、風景が見えませんから、祖母傾の縦走もここの縦走と同じように思えます。
縦走。冠岳〜俵山も縦走。傾山〜祖母山も同じ縦走です。縦走の文字に変わりはありません。

『ganさん、単独でやるつもりですかぁ?大崩山も・・?』
『勿論、単独です。僕は自分を追い込まないと力が出ないんです』
答えにならない答えをして、ガスの中の俵山山頂をあとにしました。

きよちゃんは、俵山山頂から登山口まで45分ぐらいで下りてしまいました。
僕は上の方から展望所を見下ろし、きよちゃんに大声でユウスゲの草原を教えます。
本当は、足に休憩を与えないと、ヤバイと思ったのです。

展望所駐車場に下りてきたのは16時前です。(きよちゃんは)
ぼくは16時10分ごろです。ユウスゲは少ししか開いていませんでした。

9時10分に登山口を出発して、約7時間後に車を置いていた展望所駐車場に下りてきました。
蒸し暑い一日でした。平日なのに数組の登山者と出会いました。中高年のご夫婦が多かったです。
みなさん、梅雨明けを待っておられたようでした。【おわり】

画像は、きよちゃんからの掲示板投稿画像を使っています。上から3枚。
画像をコピーして、画像の上にマウスを載せると、撮ったカメラ、撮った時間がわかります。
撮ったカメラ・撮った時間を分からなくする事もできま〜す。
一の峰を振り返ります(きよちゃん画像) カキラン(きよちゃん画像)



二の峰山頂から、鉄塔、冠岳方面を見ます。
冠岳は、どれでしょう??
以前、教えてもらったのですが・・・・・

忘れました。ここから適当に登って行くと
縦走路にぶつかります。迷うことはありません。

ハッハッハー・・適当ですね!!

※ これは(↑)gangee画像・・初のデジイチ画像
二の峰を望みます(きよちゃん画像)
二の峰山頂の左に見えているのが俵山です。山頂のずーと左にあるはずなのが冠岳です。
どれが、冠岳なのか分からないのです。昔、山頂で出会った人から教えてもらってたのですが・・

縦走路(冠岳方面) 縦走路(俵山方面)
鉄塔から、右の谷に下りずにそのまま登りつめると、縦走路に出ます。
アップダウンの縦走路です。僕は一度ここを歩いています。(2005年9月15日)←クリック。

縦走路から一の峰・二の峰を見ます 縦走路(俵山方面)
縦走路から、登山口の一の峰を眺めます。良く歩いたものです。
蒸し暑いじめじめした空気の中の山歩きです。草原の爽やかな風は、全く吹きません。

緑の草原を、爽やかに、颯爽と風を起こし、歩きさるのは僕です。(笑い)

縦走路(俵山方面へ歩く登山者) 縦走路から眼下に護王峠・俵山山頂を望みます
アップダウンが続きます。数組の登山者、単独行の登山者とすれ違います。
平日なのに、登山者の数が以外に多かったです。

護王峠を見下ろす地点まで、歩いてきました。
ここから、約1時間で俵山の山頂に立てます。目的地俵山はもう目の前です。

カキラン(縦走路にて) オカトラノオ(縦走路にて)
登山道には、オオバギボウシ、オカトラノオ、アソノコギリソウが咲き乱れていました。
また、カキラン、ホタルブクロが点々と咲いています。

野の花が咲き乱れる登山道は、一向に疲れません。不思議です。
恋人に会っているのです。心がトキメキます。心のトキメキを求めて山を歩いているのかも〜♪

俵山山頂プレート ユウスゲと南外輪山(下山後)
俵山の山頂は、ガスの中でした。何も見えません。山頂から、一の峰の登山口を見て、
冠岳を見て、ここまでの縦走路を振り返りたかったのですが・・・・・。
勿論、自分で自分を誉めるためにです。

俵山峠登山口に下山して、きよちゃんの車で、僕の車を回収しに行きました。
勿論、僕が運転手です。花にも酔いますが、車にも酔います。この頃は人の心に酔わされています。
俵山周辺には、ユウスゲが咲き始めていました。

2007年7月26日・記・最愛の女房の誕生日に 【おわり】

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