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九重山群の朝

【山行日】2007年8月28日(火) 単独
【コース】牧の戸登山口→沓掛山→扇が鼻→星生山→星生崎→久住分れ→中岳→天狗ヶ城→牧の戸
【時間】牧の戸:午前5時発→牧の戸:午後2時30分着 9時間30分の山歩きでした。
先週は、寝過ごして九重の夜明けに間に合いませんでした。
今回は、登山口(牧の戸)に車中泊です。駐車場に6〜7台停まっていました。
午前3時過ぎに目が覚めましたが、誰も起きだす気配がしません。また、寝ました。

  登山道で出会ったheroさんから聞きました。皆さん、3時前には出発されていましたね〜。
  皆さんが出発される頃は、熟睡していたようです。
  3時前に出発して、山頂で夜明けを待ち、山頂で昼寝・・・次回はこれで行きます。

再度、4時過ぎに目が覚めました。誰かが起き出した気配がします。
僕も歩く準備をします。二人の女性が声をかけて出発されました。
僕もあとを追いかけますが、ズボンのベルトを忘れてきました。
車に布団一式を積み込みました。そのとき、登山用具一式を入れたダンボールを家に置いたままでした。
ずり下がるズボンを引き上げながら、身体も5っの山頂に引き上げてきました。

午前4時頃までは満月が、西の空に浮かんでいました。街中みたいに明るい夜です。
出発した午前5時には満月は沈んでいます。暗闇です。しばらく、ヘッドランプをつけて歩きました。
第一展望所に着いた頃、空が明るくなってきました。
由布岳が手に取るように見えます。独特のシュルエットが、暗闇に浮かんでいます。
先行されたお二人もこの光景を前に休憩されていました。
宮崎から昨夜来られたそうです。初めての早朝登山だそうです。
僕も初めての早朝登山です。
由布岳と三俣山(沓掛山の山頂から) 由布岳(沓掛山の山頂から)
沓掛山まで登ってきました。阿蘇五岳に感動的な雲海が広がっています。
ここからの展望で充分満足です。ここ沓掛山で、日の出を待とうと思いました。
女性二人は先に登って行かれます。あとから登って来られた男性も先を急がれます。
僕も登ることにしました。どんな光景が広がるんでしょう〜!!

阿蘇五岳の雲海(沓掛山の山頂から) 阿蘇五岳の雲海(扇が鼻山頂から)

久住山・扇が鼻の分岐付近で、太陽が昇ってきました。
歩いてきた登山道を太陽が照らします。太陽が当たり、山の風景が様変わりします。
阿蘇五岳の雲海は、外輪山の内側だけに発生しているようです。
雲海が消えるまで、扇が鼻の山頂にいる予定でしたが、風が強くなり、寒くなってきました。
雲海は消えそうにありません。お花畑をゆっくり歩き、星生山に向かいます。
お花畑はもう秋でした。
湧蓋山方面(扇が鼻登山道から) 外輪山、鞍岳、雲仙普賢岳(扇が鼻山頂から)

ワレモコウと星生山(扇が鼻登山道から) ホクチアザミ(扇が鼻登山道にて)

西千里ヶ浜まで戻ってくると、早朝にもかかわらず、大勢の登山者です。
ここから星生山の山頂へ登ります。星生山の山頂からの風景も格別でした。
今日は展望がききます。どこまでも見えるのです。
別府湾の先に、四国らしい島影も見えます。振り返ると、雲仙・普賢岳も近くに見えます。

星生山には、先客がお二人おられました。男性と女性の単独登山者の方でした。
女性の方は、星生新道を登って来られていました。
朝露で靴下まで濡れてしまったと言われていました。
登山道には、野の花は少なく、ママコナしか見えなかったそうです。
扇が鼻と阿蘇五岳(星生山の登山道から) 星生山の山頂

三俣山、硫黄山、平治岳、由布岳(星生山の山頂から) 大船山(星生山の山頂から)

山頂から星生崎まで岩場のコースです。星生崎から見る久住山の姿も好きですね〜。
久住避難小屋の広場は、いつも登山者で一杯です。
久住分かれから、中岳方向に進みます。
久住山の人気は相変わらずです。中岳方向には、僕と単独登山の女性の方の二人です。

御池の周りを歩き、中岳(九州本土最高峰)に登ります。
中岳山頂には、3人のグループがおられました。
長者原から雨ヶ池、坊がつる、を歩いて中岳に登ってこられていました。
硫黄山と三俣山(中岳への登山道から) 御池、久住山、星生崎、扇が鼻(登山道から)

坊がつる、平治岳、由布岳(中岳の山頂から) 御池、久住山、天狗ヶ城、扇が鼻(中岳山頂から)

中岳山頂で食事をとり、360度の大展望を楽しみました。
今日は、何処までも見えます。御池で登山者が泳いでいました。

ここ中岳から目の前の天狗ヶ城に登り、久住分かれに下山します。
天狗ヶ城の山頂で、単独登山者の方としばらくお話をしました。
『北アルプスに一度行かれてください。あの風景を目の前にすると、涙が出ます。』
『涙が出ます』この一言で、来年夏の北アルプスが僕の心の中で決定的になりました。

天狗ヶ城のピークを最後に、牧の戸峠登山口まで下山しました。
山歩きは、できるなら早朝登山ですね〜♪ 実感しました〜♪
風景が違います。夜明けと同時に登山開始だと思いました。
夏の九重は、風がさわやかで涼しいです。歩きましょう〜!!【おわり】
大船山と中岳(天狗ヶ城の山頂から) 星生山の山頂と星生崎(下山道から)

【九重山群のスライドショー】 【九重山群の山の名前】

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