定年おやじの大英帝国ひとり旅 9

5月19日(火)   6日目   アイルランド・ダブリンへ 
5時に目が覚めました。他の人を起こさないように、そっと着替えて、荷造りします。
小さい声で、「グッバイ」。まだ、ホステルの人は受付にいません。

ガードマンの人が居たので、鍵を渡して、朝食無しで出てゆきます。
また、雨。こう雨ばかりだと、美しいものも醜く、楽しいはずのことも、気乗りがしなくなります。

列車で行っても、バスがあるかどうか分からないし、タクシーを捜します。
中々走っていません。雨ですから、走っていても、乗っています。

後ろから、昨日の「パンのヘリ」の人が「どこ行く?」
タクシーがいないと言ったら、「ここはダメ、駅前まで行った方がいい」
作業服に小さいパックを担いで追い越してゆきました。

彼は、ホステルを宿に毎日仕事に出ているみたいです。
駅前にタクシーは2台居ました。地図を見せてダブリン行のフェリー乗り場へ頼みます。
今、勘違いされては困りますからね。
タクシーは海底トンネルを通って、あっという間に着きました。13ポンド=¥2080
タクシーはトンネルに入ります フェリーの切符売り場

昨日留守だった受付で、ダブリン行き片道一枚。51ポンド=¥8100。
切符を買う時、必ず往復(return)か片道(single)か聞いてきます。往復は割安です。

1.1倍くらいしかしない時もあります。Single?と聞かれて、
Married と答えないように。電子チケットを見ると、ブッキングフィーが20ポンド取られています。

直接、しかも当日買うのに、これは何か?と聞くと「これは要る。」得体の知れない金が要る。
出国なので、パスポートを見せて、一応荷物検査もあります。
「間に合ったんだね」と言われて見ると、昨日のあの背の高い人です。
ベルファースト行(北アイルランド)も同時刻に出ます。ダブリン行きの車無しのお客はたったの8 人。

船まで遠いと思っていたら、マイクロバスが迎えに来て、フェリーの中まで連れて入ります。
8000トンくらいの船でしょうか、車は船倉と甲板に載ります。
乗客は甲板でバスを降りてエレベーターで昇ります。船内には、バー・食堂・売店
車の出国ゲート、一番左が2m の人 バスで乗船 右は船倉へ 左は甲板へ
船のレセプションと売店 客室から見た後甲板

一応そろっています。まずバーでコーヒー。
フィリピンから来たというバーテンダーがジャパニーズコーヒーを飲みたいだろうという。
メチャ濃いコーヒーを淹れてくれた。
朝食がまだだった。アイルランドビールの代名詞ギネスとハンバーガーを
リバプールをさようなら 船内バー

食べる。 隣の、可愛い赤ちゃん連れの人に話しかけてみますが、嫌にガードが固い。
悪いおじさんには見えないと思うけど。

テレビで、見たことの無いスポーツを中継しています。カーリングに似ていますが、氷上ではない。
赤い玉を転がします。中継するところを見ると、かなりメジャーなんでしょうね。
知らないスポーツのTV中継 無口な人妻

ウェールズの北岸に沿って、船は進みます。
遠浅なんでしょうね、海の中に、ずいぶん風力発電の風車があります。
まもなくダブリン 他所からの大きな船

海上7時間。ダブリン港17:00着 他所から来た大きな船も着いています。
やはり、一応パスポートを見てスタンプが押されました。

いつまで居る?と聞かれたので6月9日と適当に言ったら、「9日まで」と書いて戻した。
そんなものかね? 入国。
VISA のATM も「エクスチェンジ」もない。
バスに乗れない。船の切符売り場で聞いたら、個人的に「換えてあげる。だけど、1ポンド=1ユーロ」。
馬鹿らしいけど仕方が無い。20ポンドを20ユーロに交換。

外に出たらバスが待っていました。帰りの時のためにバスの番号をメモ「53B」。
ATM は外にありました。早まった。ま、¥400の損だからいいか。

市内まで大した距離ではありませんが、夕方のラッシュで1時間余り。
バスターミナルに着きました。これからが大変。バスを調べますが、近くを通るのは、ここからは出ていない。
宿は地図の外。総合的に判断して近くまでは行けます。雨が降ったり止んだり。3km位歩いて、この辺りのはず。

通りガカリの30歳代の女性に聞きます。
「全然場所が違う、一緒に行くから、ひとまずこの丘を降りましょう。」やっとここまで来たのに降りれるか。
違ってないはずなんだけどなあ。在りました。50mも行かないところに。
在ったからよかったけど、聞いた相手が悪かった。
雨のオコンネル通り 6人部屋
泊まったホステルまだ左に2棟 パブでまず一杯 鳥のバーベキュー

ホステルは昔の修道院。三棟にまたがっていて、改造してあるので、中が複雑。
トイレに行くにも、一階降ります。荷物を置いてまた街へ。銀行の外にあるATM で200ユーロ=¥27000降ろします。
近くのパブに。やはりギネス。鳥のバーベキューを注文、11ユーロ=¥1500
隣にネットカフェがありました。1時間、2ユーロ=¥270。ホステルより安い。

日本にメールします。やはり遅い。写真を送るのは諦めます。株の注文はします。

東南アジアには稀に日本語変換がありますが、アイルランドには在りません。
それどころか、ゲール語変換なので、うかつに、間違えてキーを押すと修復不能です。
ネットで「日本語変換」がありますが、慣れないので、かえって、時間がかかります。
なので、メールは英語で送ります。また、日本のホームページやメールも文字化けします。

よく使う日本のダイアログボックスはコピーしてゆきました。
検索も時間が掛かりますので、ホームページアドレスもメモしてゆきました。
昨年、モバイルパソコンを買おうか買うまいか迷いました。
普通のノートパソコンは荷になるので、持ってゆくならモバイルパソコンしかありません
が、画面を複数出すと、字が小さすぎて見えません。旅行にしか使えないので止めました。

帰り、左足が引き攣り、どうにも動けません。雨で道は濡れているし、座り込む訳にもゆきません。
しばらくじっとしていました。ゆっくり、歩いてホステルに帰り着きました。 今日は早く寝よう。

5月20日(水) 7日目  ダブリン市内へ

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