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定年おやじの大英帝国ひとり旅 10 | ||||||||||||||
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5月20日(水) 7日目 ダブリン市内 | ||||||||||||||
朝食は元の礼拝堂。壁に各国の国旗が掛けてあります。 日本の国旗は正面(祭壇側)にありました。 「一人につき、シリアルは茶碗に一杯、パン二枚」と書いて貼ってあります。 去年、ロンドンのユースホステルでパンにバターを塗って、 一斤くらい袋に入れて堂々と持っていった人が居たのを思い出しました。 |
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下着は少しは洗面台で洗ったけど、大分、洗濯物が溜まりました。 ちょうど、このホステルにはコインランドリーが在るし、今日はまず洗濯。 洗濯が2.5ユーロ=¥340 、乾燥も2.5ユーロ=¥340。 時間が掛かるので、外に出て煙草を吸っていたら、その間に、洗濯物を入れてきたビニール袋と、 これから入れる綺麗なビニール袋を、掃除のおばさんが捨ててしまった。 何所に捨てたのか、ゴミ箱を漁っていたら、新しいビニール袋を、「ほれっ」といって、おばさんが持って来てくれた。 ゴミ箱を漁る自分を想像してみました。多分、ゴミ箱を漁る姿は福山雅治と違わない。 洗濯は日本のより高いし、時間が掛かる。昨日、足がつったし、今日は、循環型市内観光バスに乗ろう。 決まったコースを30分間隔で走っていて好きなバス停で降りて、好きなバス停で乗れます。 イヤフォンでガイドが聴けて、大きな都市には日本語のもあります。 ダブリン大学トリニティーカレッジ、次、国立美術館、貧乏国ですが有名な作品が数あります。 すぐ近くの国立歴史博物館へ。 |
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この博物館で、日本人の団体に会いました。説明が日本語で聞けるので、まぎれて、しばらく付いて周りました。 「昨日見た000と15世紀のこれが符合するでしょう」とか、かなり詳しい説明をしています。 なにか、文化団体のツアーでしょうか。 イギリスやアイルランドの公立美術館・博物館の入場料はほとんどタダです。 トイレもタダで綺麗なのでいつも利用しました。 何でも、金を取るのにタダは不思議です。戦利品のお披露目の場だからでしょうか? とりわけ、大英博物館は世界を蹂躙した証拠品陳列所です。 イギリスの自然史博物館では、種の絶滅に貢献してきたことがよく解ります。 あの絶滅したドードーの剥製が在りました。 今になって、日本を侵略者だとか、鯨を捕るなとか言ってほしくないですね。 でも、タダは止めないで。 疲れたので、セントスティーブンスグリーン(公園)に。 この旅行では、初めて赤いサンザシを見ました。こちらは、小さな白い花のサンザシをいたる所で見ます。 この季節、牧場の境に連なって咲いています。あの、メイフラワー号のメイフラワーです。 |
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ぱっと見に、よく似た花にエルダーフラワー(ニワトコの木)があります。 同じ時期に、同じ感じで咲いています。ちなみに、アイルランドの国花はクローバーです。 イギリスがバラ、スコットランドがアザミです。バスを待ちますがバスが来ません。 近くにあの観光バスが停まって、ドライバーはサンドイッチを食べています。 バスにも昼休みがありました。美味しそうなので何所で買ったのか聞いたら、すぐそこのテイクアウト。 私も買って来ました。 |
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バスは西進して、ダブリン城。クライストチャーチ大聖堂と進みます。ギネスの工場に着きました。 博物館になっていて15ユーロ=¥2000も取るのです。試飲も無さそうです。 ビールは呑むもの、観るものではない。入りませんでした。トイレだけは拝借しました。 ヒューストン駅を下見。ついでに、ユーレイルパスに明日の日で使用開始日をスタンプしてもらいます。 このスタンプが無いと使えません。明朝、ラッシュ時ですから、窓口が混んでいたら、乗り遅れます。 バスは、712haもある(皇居が115ha)広い公園フェニックスパークに。 雨の中で公園を歩いてもしょうがない。市内へ戻ります。 中央郵便局で切手を買って、昨夜書いた絵葉書を、家内と子供三人へ其々送ります。一通、82ユーロ=¥110 |
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なんとも、雨がひどくなりました。いつまでも、郵便局内でキョロキョロしている訳にも行きません。 カッパを着て歩き出しますが、リュックはビショビショです。店の庇の下で雨を恨めしく眺めます。 前に立っていると自動ドアが再々開閉するのでいっそ中に入ります。大きな衣料品店です。 そうか、アイスランドには温泉が沢山あるはず。日本のように、スッポンポンでは入れないはず。 海水パンツが要るはず。多分借りることもできるでしょうが、 大は小をかねるので、小さいサイズがないかもしれません。 海パンがキュロットスカートに見えるのならまだいい。袴はかまかも知れない。 或は、気を利かせて子供用のピカチュープリントを貸してくれたら最悪。この際、ここで買おう。 日本ならMサイズですが、ここなら、多分Sサイズ。Sサイズはあまりありません。 探していると、大きなバイキングのような毛むくじゃらの店員が「May I help you?」 サイズのことばかり頭にあったので つい、「I‘m S」と言ってしまった。 すると、ウィンクしながら「I’mM」。 何でも良いから、側のSサイズをつかんでレジに持って行きました。 買えば、しばらく、雨宿りできると思っていたのに。 また雨の中に。ホステルに帰ると廊下の鍵が空かない。 ここに限らず、古い建物を改造しているので、やたらと、防火区画でしょうが、途中にドアがあって、 鍵がかかっているのです。 日本なら、とっくに建替えになっているので、耐火でしょうし、廊下も広いのでしょうが。 こちらの古い建物は大きくても、外壁は石でも、小屋組み床組みは木。 それを、防火区画と消火設備と報知設備でカバーしています。 カードキーを交換してもらいます。今度は、部屋の鍵が空きません。すったもんだでやっと部屋に帰りました。 部屋で待っていました。大きな毛深い男が。 May I help you? と言 わず Hello! と言ったので安心しました。フランスの西部から来たそうです。 モンサンミッシェルを聞いてみましたが通じませんでした。フランス読みは違うのかなあ。 私は日本人の中でも毛は薄いほうですが、毛深い人は暑いでしょうね。 体をシャンプーで洗うのかね。解った!だから、外人は冬でも半袖で平気。ボディシャンプーが出来た。 洗うのにブラシが要る。体を拭くのにバスタオルが必要。 毎日雨で、日本を出て雨の無かった日は一日も有りません。 どうせ明日も雨だろう。植物園とか、近くのグレンダーロッホとか行ってみたいけど、無理。 西海岸のスライゴーへ列車で行ってみよう。 イエーツの記念館があるので、列車と記念館なら、雨はあまり関係ない。 イエーツとワーズワースはアイルランドとイギリスの詩の双璧です。 ワーズワースは、なんか日本で言えば中原中也みたいで、難しい。 イエーツは啄木や犀星みたいに解り易いし、親しみやすい気がします。 |
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5月21日(木)8日目 スライゴー | ||||||||||||||
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