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定年おやじの大英帝国ひとり旅 12 | ||||||||||||||
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5月22日(金) 9日目 ゴールウエーへ | ||||||||||||||
朝食を済ませたらすぐヒューストン駅へ。このホステルは割りと不便なので、タクシーを拾います。 昨日の駅とは別の駅です。9:10発 駅前ではフリーペーパーを配っています。 |
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この駅には架線はありません。アイルランドの長距離列車はみなディーゼルでした。 長距離(特急?)には「インターシティー」、ローカル線には「コミューター」と車体に書いてあります。 このインターシティーはほとんどが、新しくなったばかりの感じで、トイレも綺麗でした。 |
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やはり雨、列車内とはいえ天気はいいほうがいい。 ダブリンの近くは駅に停まらず、どんどん進みますが、どうも離れると皆停まるようです。 田舎に来ると、人口密度が低いので、駅と駅の間が20`以上離れたところもあるのです。 ちなみに、アイルランド(北アイルランドは除く)の面積はちょうど北海道くらい。 人口は400万人(北海道は550万)。一人当たりのGDPは世界6位で6万ドル。(日本は14位で4万j)。 イギリス(UK)より金持ちです。何で食っているのでしょうね。羊とジャガイモ畑しか見ません。 今でこそ、豊かな国ですが、いい時ばかりではありませんでした。 対イギリス紛争。カソリックとプロテスタントの争い。一世紀半前の大飢饉。 かつては800万の人口があったのです。餓死。そして、故郷を捨てて移民して行きました。 「風と共に去りぬ」の主人公、スカーレットオハラの父親もアイルランド出身という設定でした。 アメリカのケネディ、レーガン、クリントンもアイルランド移民の子孫です。 俳優はもっと沢山居ます。中国の客家(はっか)みたいですね。 駅の表示はゲール語と英語の併記です。 時刻表も判りやすいように、字体が変えてあったり、色が変えてあったりします。 たまに、そのままの書き方で両方書いてあります。 こちらはそのまま知らずに読んで、二行目は全然判りません。 車内販売はほとんど日本と同じです。違うのは、幕の内弁当と、おみやげの饅頭が無いくらい。 コーヒーとパイを買います。日本と同じように包装紙に製造日と賞味期限が書いてありました。 |
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田舎の駅は石造りの古いまま。給水栓や、何を量ったのか、秤(はかり)も残っています。 日本なら、そんな駅一つで名所でしょう。 約3時間 12:00ゴールウエイ着。 駅前の広場はケネディ公園といいます。ジョンFケネディと関係あるのでしょう。 ビジタ−インフォに寄って、パンフや地図をゲット。小雨の中、ホステルへ。 やはり、明後日は一泊72ユーロでした。荷物を置いて、街へ。街はボルボオーシャンレース一色です。 ちょうど、ゴールウェーに寄港するそうで、その応援の人達でいっぱいです。 港の辺りは、テントや出店ばかりです。パブで昼食。店内も「歓迎ボルボオーシャンレース」旗が。 メニューにアイルランド料理と書いてあるのを選んだら。どうも、ラザーニアに似ている。 イタ飯のラザーニアに比べると、粉っぽい。 |
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通りは結構な人出。ストリートパフォーマーも沢山。 ヨーロッパには乞食は少ないが、ストリートパフォーマーはどこにでも居ます。 ロンドンでは駅のみならず、地下鉄の車両をギターを弾いて渡って行くのも居ました。 芸と乞食は元々同じようなものかもしれません。 歌舞伎だって、元は河原乞食なのだから。芸人に成れるか、乞食で終わるか。 |
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この通りには6人居ました。 写真を撮る以上、コインを投げ込むのが礼儀でしょうから、2つしか撮りませんでした。 イーリアンパイプはアイルランドの伝統楽器で、スコットランドのバグパイプに似ていますが、 バグパイプは口で息を送るのに対して、これはフイゴを肘で押えて空気を送ります。 |
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おばあさんの手相見もいました。 2ユーロなので、話の種に見てもらおうかとも思いましたが、 英語での手相は解らないし、あの歳なら、多分ゲール語。 オスカーワイルド像が座っています。「サロメ」や「幸福な王子」を書いたアイルランドの作家です。 他に有名な作家は、ガリバー旅行記のスイフト、バーナードショー、ジェイムスジョイス、 吸血鬼ドラキュラのブラムストーカー、そして小泉八雲も元はアイルランドです。 ホステルに帰って、日本にメールします。ここのホステルのネットはタダ。 しかも、6台あるので、待たずに使えます。エレベーターが在りました。 セキュリティーボックスも有りました。その代わりロッカーが在りません。 普通ロッカーには鍵は有りませんので南京錠を持参します。 ダブリンでは持って来た南京錠が小さ過ぎたので。「2ユーロショップ」で買いました。 イギリスにもアイルランドにも日本の百均と同じような店はあります。 しかし、日本のほど品数が豊富ではありませんでした。 |
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明日は何所に行こう。もう一度ビジターインフォメーションに。 いつもアイルランドの写真に出てくるクリフオブモハーには行かなければなりません。 結局ツアーに申し込みました。17ユーロ=¥2300. バスに乗る集合場所まで地図に書いて教えてくれました。 親切そうなので、アラン島(正確にはアラン諸島。 3島在って、メインはイニュシュモア島)への行き方も聞きました。 アラン島のB&Bと往復の船の予約もそこでしました。 アラン島にはバスもタクシーもないので港の近くを予約しました。 地図に場所を書いてくれました。 往復の船が25ユーロ=¥3400、B&Bが一泊朝食付き50ユーロ=¥6800。 10%のデポジットと8%の手数料を取られました。デポジットは宿で返してもらえます。 去年は、ビジターインフォメーションで度々宿を探しましたが、今年は、これが初めてです。 B&B(ベッド&ブレックファースト)も今年は初めてです。ゲストハウスにもよく泊まりました。 これは、木賃宿といいましょうか、下宿屋といいましょうか。 宿泊料はB&Bと同じくらいで、内容も同じようなものです。都市部に多く、ホテルより安くホステルより高い。 結局、ホテルは24時間レセプションが開いていて、部屋で煙草が吸えて、チップが要るだけの違いみたいです。 なので、B&Bにも出張のビジネスマンが泊まるし、ユースホステルに老人も、子供連れも泊まります。 そういえば、リバプールに外観の綺麗な、チェーンの相部屋のホテルがありました。 それでも、4人相部屋で一人£35=¥5500と書いてありました。 ホテルは日本のデパートみたいなものでしょう。スーパーやコンビニで事足りますが、無くても困る。 三ツ星ホテルとかよく言いますが、イギリス辺りの評価基準は変。 ベルボーイがトランクをどの様に運ぶかとか、ドアマンがベルボーイを兼任してないかとか。 レストランのテーブルクロスがどうだとか。私にしてみれば、トランクなんか運んでもらわなくていい。 チップが要るだけ。それより、変な回転ドアより、自動ドアのほうがいい。 トイレにビデは要らない、洗浄便座を付けて欲しい。きっと、洗浄便座がついていれば減点なのでしょう。 一昔前の価値です。なので、今は世界的にも、JTBの決めたグレードのほうが、信用度が高いそうです。 勝手にトランクを運んでチップを取る。見方しだいでは、インドの駅にたむろす乞食と一緒ではないか。 高級ホテルは知りませんが、イギリスでもチップの習慣は無くなりつつあります。 今年の旅行は一回も払いませんでした。 昔、場所を借りてサービスだけ提供していた労働形態のなごりです。 今は、賃金は雇用主から出るし、最低賃金法もあります。 地元の人に聞いても、チップは要らない、支払わないといいます。 日本からの団体ツアーが所かまわずチップを出すので、顰蹙(ひんしゅく)を買っています。 いまや、サービスを高めて、顧客を増やす時代です。 タクシーに度々乗りましたが、チップどころか、勝手にむこうから、はしたを取って請求します。 多めに払うと、きっと「変な外人」。チップの時代を知らない世代に移って来ているのです。 ユースホステルに帰って、25日アラン島から帰った晩の追加予約をします。 月曜なので、普通料金。一泊、15ユーロ=¥2000です。 |
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5月23日(土) 10日目 モハー へ続く | ||||||||||||||
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