定年おやじの大英帝国ひとり旅 13

5月23日(土) 10日目  モハー
ここは朝食なしです。今晩は部屋を移るので、トランクをラゲッジルームに持ってゆきます。
サブウェイで朝食。モーニングスペシャルで3.85ユーロ=¥520
アイルランド・イギリスはマックやケンタッキーよりサブウェイのほうが多い。スターバックスも多い。

雨の中、昨日教えられた場所でバスを待ちます。来ない。待っている人もいない。
携帯でツアー会社に電話すると、場所が違う。濡れた滑る石の舗道を走って走ってなんとか乗れました。
電話したので待っていてくれました。悪くはないのに、遅れて乗る者として、謝りながら駆け込みました。

24名中型バス。南に進み、やがてバレン高原に登ってゆきます。途中で半分降ります。
ハイキングコースの人達で、あとでこのバスが別の場所で拾います。雨の中、ご苦労なことです。
その間にバスは洞窟に廻ります。どう見ても秋芳洞はおろか、美川の鉱山跡よりも小さい。

10ユーロ=¥1350もするので、外で景色を眺めたり、植生や土質を観察して過ごしました。
見てしまったのです。男と男のラヴシーンを。一緒のツアーで、最初から変だなとは思っていました。
降りてゆくハイキングコースの人達 ホモだった二人

こちらに来てホモもレズも見ました。
道路で平気でキスをしています。やはり、男よりは女がいい。ホモに比べればレズのほうがキレイ。
海外旅行は見聞を広めますな。

村は祭りの最中です。テントを張ってバザーをしています。マラソン大会もしていました。
道が狭いので、バスは、海岸線をモハーに行くのを諦めて、また高原に上ってゆきます。
村のバザー 田舎風景

天気はよくなってきました。
リスキャビア湾に下りて、モハーの断崖に向けて上ります。モハーの断崖へ着きました。
景観を崩さないように店は皆丘の下の洞窟にあります。
断崖が何キロも続き、飛んでいる海鳥が芥子粒のように散らばっています。

人の多い所は一応柵があります。
崖の上を進むと、「危険進入禁止」の柵、皆お構い無しに柵を越えて進みます。
大断崖 柵はない

下を覗き込んで写真を撮ります。めまいがしそうです。
柵無しのこの高さを今まで覗いたことがありません。
日本ならガードレールが在るのでしょうが、在ると景観は落ちます。

自分の頭の影が 右上にオブライアン塔

元々人間は、高いところは落ちないよう用心するもの。
自殺するものは別にして、なまじっか、柵をしたりするから、子供もはしゃいで、用心する本能が失われてゆきます。
親も「危ないよ」も言わない。叱りもしない。そして事故があれば、管理責任を問う。

危ないことも解らない子なら家から出すな。お役所も、責任回避の為の柵をする。
低い柵では乗り越えられるので、血税で高い柵をする。発想が免責なので、本当の安全は考えません。
危ないことをする子を叱らない親が悪い。危険予知を教えない親が悪いとはっきり言えば良いのに。

子供の時に野壷に落ちました。冬でしたが冷たい水をかけられた上、散々叱られました。
二度と野壷には落ちませんでしたし、もっと危ない野井戸や溜め池に落ちない学習をしました。
晴れてよかった。見晴らしだけではなく、気分が全然違います。
ろば? 馬? かなりの美人

晴れた帰り道は来た時と違います。アイルランド西海岸はほとんど、モハーのような断崖です。
来る時、雨で寄れなかったダンゴーラ城に。 光は水面(みなも)に踊り、雲は水に「空においで」と誘っているようです。

ダンゴーラ城 ダンゴーラの風景

宿に帰ります。今晩は、一人でツインルームです。部屋は道路を渡って100mくらい離れたところ。
テラスハウスを改装して二階に二つ、一階に一つの客室とダイニングキッチンになっています。
階段下にはタダで使える洗濯機と乾燥機があります。ちょうどいい、今晩は洗濯しよう。

下着と靴下が足らなくなったので、昨日ス−パーで、5枚組を買ったばかりです。
やはり、S。 靴下の安いのは27センチのしかありません。安売りの5枚組と1枚が同じ値段なので、27センチ。
履いて洗えば縮むだろう。また街に。昨日とは違うストリートパフォーマーが出ています。

風船の操り、知らない長い楽器の演奏、ギター、ドラム、ヨーヨー、子供だけのボーカルグループ。
かぶりつきで観るとコインが要るので、少し離れて見ます。
小さな町ですが、アイルランドの湘南みたいな、リゾート地なので週末はたいそうな人出です。
知らない楽器 アンプ持参 至る所にあるキンポウゲ 日本のより大きい

洗濯が先か、シャワーが先か。着ていたものが洗えるのでシャワーが先。
洗濯機も其々操作方法が違います。
日本のようにマイコンの多機能ではないので、押したり廻したりしてみると、すぐのみ込めます。
やはり時間が掛かります。しかもすごい音。部屋のドアが開いて「何事?」もう12時近いのです。
途中で止めるわけには行きませんので、謝りながら洗濯機が止まるのを待ちます。

眠れないのでしょう、60歳くらいの女性が二人出てきます。
アメリカのペンシルベニアから、ボルボオーシャンレースの応援に来ているそうです。
オーシャンレースのオッカケです。ヨン様のオッカケより何故かセレブな感じです。
「あなたもそうなのか」と聞かれましたが、違うのでガッカリした様子。
二階にはデンマークからの応援が泊まっているそうです。

5月24日(日) 11日目 アラン島へ

【5月24日 アラン島へ進む】 【旅行記  第1話に戻る】 【ホームページ・トップに戻る