定年おやじの大英帝国ひとり旅 16

5月26日(火)   13日目   キラーニーへ
ここには大きなバス会社バスエーランとシティーリンクの2社があります。
どちらが安いかまでは、分かりませんでしたが、それぞれ時刻とステーションが違います。
朝の起きた時間と、次のリムリックでの列車の乗り継ぎ時間で決めることにしていました。

バスエーランの8:05発   リムリック 10:20着

朝早いので自動券売機で切符を買います。 15ユーロ=¥2000
切符はゲール語と英語の併記です。最前列に座ります。
雨の中、普通道ですが100kmで飛ばします。アイルランド西海岸は天候の変化が激しい。
1時間もしないうちに晴れたと思ったら、また雨。
バス バスの運転席 この時は雨
高速道 リムリック シャノン川

昨日、日本女性から聞いたエニスを通り、この地域の空港シャノンに寄ります。
二時間余アイルランド第三の都市リムリックの駅に着きます。
ユーレイルパス3日目の利用です。
10:55発 リムリックジャンクション着11:22のコミューターです。
リムリック駅改札 リムリックジャンクション駅乗り換え

 8:05発 (ゴールウエー駅)  10:20着 (リムリック駅)。 
  10:55発 (リムリック駅)  11:22着 (リムリックジャンクション駅)
  11:41発 (リムリックジャンクション駅)  12:15着 (マーロー駅)。
  13:25発 (マーロー駅)  15:03着 (タリー駅)。
  15:15発 (タリー駅)  15:30着 (キラーニー駅)。

実は、ユーロパスが有るが故に私はあえて変なルートを選んだのです。
リムリックからは、主な列車はダブリン行きです、普通、外周を回るのはバスです。
判り易く言うと、蜘蛛の巣の放射状の糸は太く、鉄道もバスもあります。

私は細い多角形の糸を、放射糸と交差するごとに乗り換え進んでいるのです。
リムリックジャンクション駅でダブリン発コーク行に乗り換えます。
このホームでいいのか、地元らしいおじさんに聞いたら、どうも通じない、ゲール語です。

別の地元らしい人は分かりましたが、親しげに世間話をゲール語でして来ます。
仕方ないので、相槌だけ返します。

11:41発  マーロー着12:15

これは、第二の都市コーク行ですからインターシティーです。
何所を走っているか分かる電光掲示もあります。
通過したら緑 ゲール語の緊急時表示版
車内 マーロー駅

マーローで13:25発 タリー行に乗り換え。

時間があるので駅から出てみますが、街は少し離れています。
町まで行くには時間が無い。駅の周りには何も無い。
ホームのベンチで待っていると、今さっきの列車に乗っていた、見るからに分別臭い男。
「勝手に写真を撮を撮ってはいかん・・・・・・」 通じない振りをしておきました。

今度はまたコミューター。14:29キラーニー着ですが、終点のタリーまで行ってみることにしました。
タリーは位置で判断すると漁港の感じです。
キラーニーも終着駅(行き止まり駅)でした。

着いた列車は運転手が車両を渡って後ろ側の運転席に行って、数百メートル戻る方向に運転して、
また歩いて元の運転席に戻ります。
簡単に言うと、スイッチバックで駅を通過するのです。
中々、運転手が来ないので、最後尾で待っている車掌が携帯で「早く」と催促していました。
田舎でもこれだから、日本のようなダイヤは組めません。

15:03タリー着

港は遠い感じです。駅付近には大したものは無さそうです。このトランクがお荷物です。
すぐの折り返しの便15:15発に乗りました。
タリー駅着 押せない連結器
変った犬釘 車窓

キラーニー15:30着 いつ宿に着くかは分からないので、まずトイレ。
駅トイレ 右が小便器 奥行きが無い 駅前の大きなメイフラワー

田舎の駅のトイレはだいたい無料です。キレイさは日本と同程度 。
小便器は殆んど溝式。上の横パイプから時々水が流れます。

どこだったか、パイプが錆びて、ピンホ−ルからいきなり手前に水が飛んできました。
一瞬、隣の男が掛けたのかと思いました。
ユースホステルまでは道は幾つも曲がっていますが、遠くは在りません。

目的の方角は分かっていますので、多分この道に入れば、
先で広いさっきの道に合流するなということはよく分かります。
それで時々失敗します。行き止まりだったり、川に当たって結局土手道を広い道まで移ったり。
他人の庭を横切ったり。捨てられた犬猫はこうして帰ってくるのでしょうね。
犬猫より地図と字が読めるだけ有利です。多分宿はこのあたりだがなあ。この建物の裏くらい。

犬猫なら建物の隙間を行けるのでしょうが、
こちらは、トランクもあるし、ぐるっと道路沿いに廻ってみるしかありません。
この点は犬猫より不利です。車一台入る路地の先に宿はありました。
キラーニーの街 キラーニーの街角

昨日電話に出た明るい青年が迎えます。「昨日の電話の人だね。
今、日本人が泊まっているから同じ部屋にするよ、000というナイスガイだよ」という。
「ナイスゲイ」でなくてよかった。いつもの様に、荷物を置いて街に。
まず、ヴィジターインフォーメーション。地図やパンフを貰います。

近くのキラーニー国立公園の湖やロス城に行って見たいけど、片道4km。
少しウロウロして、ま、往復10km。3時間?日暮れは気にしなくていいが、
足も天気も本調子ではないので、途中で雨になっても困る。
今晩バスとか調べて、今日は市街を周ってみよう。

南の公園を西に抜けて、街の西にそして、中心部を通って街の東に。
小さな町なのですぐです。観光用の馬車が走っています。
ユースホステルのリセプション 観光馬車

観光馬車は地方観光地にはよく在ります。日本にも人力車がよくありま
すが、この方が、広範囲に周れるし、第一ドライバーが楽。
「煙草の吸える屋上パブ」とあったので寄ってみました。

ビールは一階で買って、自分で裏の二階のパティオに持って行くだけです。

居ました、ここにもホモが。しかも3組。一組はかなり歳の男が若い禿の男を膝に乗せています。

もう一組は・・・・。あまり詳しく書くと、この旅行記がエロ小説になるので止めて置きます。
私が一人上がって来たので迷惑そうでした。どうも、この店はその筋の溜まり場らしい。
観察する勇気も写真を撮る勇気もありませんでした。しばらく居たら、どうなったのでしょう。

早々に店を出て、「煙草の吸える」とか「屋上」或は、
店の前に何か隠語があったのかなと考えてみました。判りませんでした。
宿に帰って明日の計画を練ることにしよう。

ここも、ネットはタダですが1台しかありません。でも時間的に空いていました。
明日の天気を調べます。検索の仕方が悪いのかもしれませんが、日本の程詳しくありません。

北アイルランドとはやはり不仲なのでしょうか、
同じ島なのに、国境線から上は天気予報が表示されていません。

明日は、曇り&shower。普通 雨=rain ですが、にわか雨のような時雨のようなのをシャワーと言います。

ならば、明日は列車でアイルランド第二の都市コークに行こう。
後二日分ユーレイルパスが残っていて、一日分はダブリンまで帰るのに取っておかなければ成りません。
遅くとも、アイスランドへ行く前日6月4日にはロンドンに帰りつかなければなりません。

ウエールズやリバプールの元警察官お薦めのチェスターに寄ることを考えると、
アイルランドでそうゆっくりも出来ません。
コークで別に滞在するのは止めて、明日、ここからの日帰りにしよう。

雨が降っても、街と列車なら損失が少ない。
リバプールのユースホステルのアイルランド人から聞いたケリー周遊路は、明後日にしよう。

明後日なら晴れかもしれない。
部屋に帰ると、日本の40歳位のナイスガイも帰って来ていました。
ロンドンに商談があって来たけど、キャンセルになって、帰りはドバイにも
仕事があるので一週間時間を潰さなくては成らなくなったので来た。との事。

レンタサイクルでダンロー渓谷まで行く予定だったが、自転車のサイズが大きすぎて、
くたびれて、途中で帰って来たそうな。「I’m S」と言わなかったのかなあ。

行った所を聞くと、それでも往復40km以上走っています。
急にロンドンから来たので案内書は英語のを買ったそうで、写真や地図の少ない本だった。
彼は、コークに寄ってきたそうで、「コークの街は好かった」 これで決まった。

明日はコーク。明後日天気がよければバスツアー。間違ってもレンタサイクルは辞めとこう。

5月27日(水)  14日目  コークへ

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