定年おやじの大英帝国ひとり旅 17

5月27日(水)   14日目   コーク
ここのユースホステルも朝食はありません。でも、ユースホステル生活の要領もつかんで来ました。
昨日スーパーで、パンと牛乳とチーズとソーセージとカットフルーツを買って、
共用の冷蔵庫に入れておきました。

ほとんどのユースホステルには、朝食有り無しに関係なくキッチンがあって、鍋釜什器は揃っています。
私はせいぜい電子レンジを使うくらいですが、大々的に、オーブンや
フライパンでレストランのような料理を作っている人もいます。

残念ながらそういう人とお近づきには成りませんでした。使った後キレイに洗って拭いて元の位置に戻します。
使い残しの食材は別の冷蔵庫と棚が有ってそれに入れておけば、誰でもそれは勝手に使えます。

「古いのをチェックして処分しましょう」の張り紙があります。
マメに使い残しを工夫して生活している人もいます。

61歳の私としては残ったのを入れることはあっても、使うことはありませんでした。
難しいのはやはりゴミ。国、町によって分別の仕方が違います。

ゴミ箱の上からは先に捨てた人のゴミしか見えません。
細かく書いてあるところもあれば、そうでない所も有ります。
細かく書いてあっても、私の英語力では判りません。

日本語の自宅でさえ、未だに判らないので、家内から叱られるのです。
「だれ?これを燃えるゴミに捨てたのは」二人家族なのだから、自分でなければ僕に決まっているだろう。
日本は食べ残しや野菜の切れ端は可燃ごみです、違います?分別して、飼料か肥料にする所も有ります。
紙も状態によって捨てる箱が違うところもあります。

キラーニー発9:50   マーロー行

また小雨が降り出しました。高くもない山の上は雲に隠れています。
マーロー駅 10:44着    コーク行10:46発に乗り換えます。
車窓 コーク ケント駅

コーク駅 11:11着  古い蒸気機関車が展示してあります。
駅は中心街の北東のはずれにあります。中心街に行くバス停は見つかりません。
大都市でもないので、市内観光バスに乗るほどでもありません。
古い機関車 リー川の聖パトリック橋

まず、リー川を渡り街に。ヴィジターインフォメーション目指して歩きます
が、途中、市場がありました。名前はイングリィシュマーケット。
多分イギリス統治時代からあるのでしょう。にぎやかな市場です。

イギリス、アイルランドでスーパー、モール、デパートと色々行きましたが、大きな市場は初めてです。
料理が上手で、長く滞在するのなら、色々買って食べてみるのですが。

見るだけ。写真を撮るだけ。おばさん達にはナイフで切って試食させていましたが、
私はやはり、買う客には見えないのでしょうね。何にもありつけませんでした。
あのパンは焦げすぎだろう
漬物 アイルランドの野花の種

でも、ソーセージとチーズを買いました。どさっと1kgくらい入れるのだから。減らして減らしてまた減らして1本。
そうか、一つのつもりで指を1本立てたのがいけなかった、1kgと思ったのでしょう。
外国に来ると、気が強くなります。

日本なら、減らせずにそのまま買ってしまいます。
次に寄ったパブでビールをたのんで、店員に見られないように、テラスでそっと食べました。

後で考えましたが、ソーセージというものはどれでも生で食べられるもの?
美味しかったけど、生臭かった。

多分、あれが、脳みそソーセージでしょう。チーズはブルーチーズの一種。
街を歩いていたらまた雨。クロフォード美術館に入ります。
クロフォード美術館

雨も上がったので、朝渡った2つ上の橋を渡り、バター取引所跡のバター博物館に向かいます。
世界最大のバター取引所だったそうです。しかし、もう時間が在りません。
明日のツアーをどうするか、決めていません。

帰ってどんなのがあるか調べて予約するには、あまり遅くなれません。
マーロー・キラーニー間は、2時間に1本しか列車がないのです。
可愛い路地を近道して、一応前まで行って、すぐ駅に向かいます。
カラフルな町家 左がバター博物館

コークからの列車は1時間に1本あります。アイルランドの第一の都市と第二の都市を結ぶ幹線です。
ダブリン行き特急 マーロー駅

またマーロー駅で乗り換えです。ユースホステルに帰って掲示板「明日のツアー」をみます。
ユースホステルにも、ツアー会社と提携して積極的に世話をするところと、そうでないところがあります。

内情はわかりませんが、世界ユースホステル協会に加盟しているのもあれば、
別の団体もあれば、全く個人で「ユースホステル」を開いているところもあります。

世界ユースホステル協会に加盟しているところは、間違いはありませんが、
あまり商売気は有りませんので、ツアーの紹介などはあまりしていません。

電話予約する時、細かいことまで聞くのは協会加盟です。
かといって、勝手にやっているところが悪いかというと、そうとは限りません。

多くの顧客を確保するため、ネットをタダにしたり、コーヒーをタダにしたり、
結構サービスや対応が良かったりします。多分バラつきが大きいのだと思います。
明日のツアーは4つありました。この中から選べば少し安いのです。

写真でよくみるダンロー渓谷ツアーは聞いてみると、途中16マイル=25.7km乗馬&歩きです。
若い人か歩こう会でないと無理。結局、ケリー周遊路のバスツアー17.5ユーロ=¥2400にしました。

5月28日(木)  15日目  ケリー周遊へ

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