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定年おやじの大英帝国ひとり旅 18 | ||||||||||||||
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5月28日(木) 15日目 ケリー周遊 | ||||||||||||||
朝起きてみると、いい天気。宿の鍵を開けて外に出て煙草を吸います。 宿の鍵が開くのは早くて6時。開けてそのまま閉めると、入れなくなるので、石ころか木切れをドアの下に挟みます。 内側から木切れを取る人は居ません。皆寝坊で、何処でも私が一番早く起きます。 朝食前に近所を徘徊することもあります。早起きは三文の得と言いますが、 昼では解らない色々な発見があります。 去年は、それで、いい写真も取れましたが、今年は雨ばかりで、玄関の前で煙草を吸うくらいしか出来ません。 いい自転車が停めてあります。前輪にも後輪にもバネが付いています。 前後輪ディスクブレーキです。高いんでしょうね、2本もワイヤーキーが掛けてあります。 椿の葉の大きいこと、日本にはありません。 |
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食堂で買い置きの朝食を済まして、ケリー周遊ツアーです。 ユースホステルにバンでピックアップに来てくれます。 ここから8名、町外れで小型バスに乗り換えます。 私は、最前列右の左シートに座りました。右隣はアメリカからの若い男。 順番に乗った結果として、その男の彼女が左の一番前の折りたたみのガイド席に座りました。 なんか悪いので「換わろう」と言ったのですが、 「換わらなくていい」やっぱり換わろうと言ったのですが「こっちがいい」 バスは、晴れた田舎道を走り、途中トイレ休憩。私はビール。 |
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アイヴァラ半島の北岸をバスは進みます。北側の海はディングル湾。 黄色のハリエニシダが咲いています。このエニシダは荒地には至る所あります。 カラタチのような鋭い棘があるので、羊も食べません。 |
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バスが停まり、10ユーロ=¥1350払い 牧羊犬ショーの見学です。 どう考えても高いけど、まあ観てみるか。牧童(爺さんだけど)の笛一つで二匹の犬が羊を何処にでも誘導します。 2頭づつとか、3 頭、2頭とかに分けたりもします。この時はすごい風で小雨も降って寒い寒い。 山の天気の変化はすごいですね。あまりに寒いので、駐車場の側の建築現場と花を見ていました。 他所でも建築現場は見ましたが、穴なしブロックを二重に立てて、間は断熱の為でしょう、空間にします。 鉄筋なし。窓の上のマグサのみコンクリートです。 外側に石を飾りに積みます。地震は全然無いのでしょう。 あれば、震度4で倒壊します。新しい家は皆二重ガラスでした。 花はツツジと石楠花の中間のようなのが咲いています。 |
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海岸沿いにバスは西進して昼休み。パブでアイリシュコーヒーを注文します。 ウイスキーを最初にグラスの下から1/5入れてホットコーヒーを注ぎ、最後に生クリームを載せます。 初めての味。ほとんど酒です。 |
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食後、浜に出てみると何故かチャップリン像が。記念に一枚。 | ||||||||||||||
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バスは山を登り見晴らしのいい峠で停まります。晴天ならキレイでしょうね。 子羊を抱いたおじさんが居ます。観光客に抱かせて金を取るのです。 抱かせて金を取る商売が世に2つあるとは知りませんでした。 |
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沢山の人だかりです。隣のアコーディオン弾きには誰も来ません。 元手も練習も要るのに、気の毒なので1ユーロ入れました。 可愛い&抱かせる。これは元手の掛からない不滅のツール(商売)ですね。 私も、自宅の側のスーパー丸久の駐車場に子犬でも持って行って始めようかね。 峠を降りると少し天気も良くなりました。 |
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スニームの町で休憩。 町の案内板は表が英語、裏がゲール語です。 一周180km、南岸をまたキラーニーの町に近づいています。 キラーニー国立公園です。日本のナイスガイが言っていたダンロー渓谷が遠く北に見えます。 東は湖です。 |
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晴天ならどんなに綺麗でしょう。 バスは高度を下げて、森の中の道を進みます。日本は普通、山に森があります。 イギリス、アイルランドは山には木がありません。あっても潅木です。 高緯度で寒いからなのでしょうか。しかし、冬は東北や北海道より暖かいらしいのです。 アイルランドでもスコットランドでもフクシャが路地で冬を越します。 このキラーニーでは茄子の花に似たソラヌムラントネッティーが路地で咲いています。 |
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キラーニーは晴れていました。今日も少し降ったけど、段々、晴れが増えています。 カッパには本当にお世話になりました。カッパと言っても裏地があって、 ポケットもあって、内ポケットもある、レインコートにフードの付いたやつです。 濡れたままビニールに入れて置くと臭くなるので、列車のなかでも、宿の部屋でも干しました。 寒い時には着て干しました。臭くなるといえば靴。毎日歩き回って、一足だけだから、それは超臭い。 布地だと雨を通すのでビニール?です。消臭スプレーが途中でなくなったので買いました。 日本製のほうがよく効きました。欧米人は日本人よりずっと臭いのですが、あまり気にしないようです。 第一、洗濯物をあまり陽に干さないし、布団もベッドパッドも陽に干したのを見たことがありません。 ユースホステルに帰ると、あの、明るい青年が母親と草花の植え替えをしています。 それは、そんなに日が当らなくていいとか、これは、水を再々やらなくてはいけないとか。 勝手にアドバイスしました。 |
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息子が任されてユースホステルを仕切っているので、熱心です。このユースホステルは割りと良かった。 町も良かった。雨が少ないと何でも良く見えて来るのかも知れません。 慣れた頃にはお別れです。 よし、明日はダブリンに戻ろう。雨で周れなかった処にも行こう。 来た時のダブリンのユースホステルは交通の便が悪かったので、今度は街中に泊まりたい。 アービーコートホステルにネットで予約を入れますが、やはりカードでダメ、 ユースホステルの公衆電話で予約します。 2泊、46ユーロ=¥6200 |
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5月29日(金) 16日目 ダブリンへ | ||||||||||||||
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