定年おやじの大英帝国ひとり旅 19

5月29日(金)   16日目   ダブリンへ
9:50発なのに、間違えて、1時間早く駅に着きました。遅れたのよりいいけど、暇。
駅の周りやレールを観察します。まだ開いてないけど、隣に、アウトレットセンターがあります。
日本にも随分アウトレットが出来ましたが、最近、買得にも思えません。
駅の周りはマロニエ=栃が一杯です。
花は終わって、栃の実がまだ小さいけど生っています。
アウトレットセンター マロニエ=栃の実
変わった犬釘 4たび マーロー駅

線路は日本のような犬釘を見ません。
尤も、日本は殆どコンクリート枕木に代わっていますので、田舎の古い犬釘の話ですが。
ここは、釘ではなく、ネジ釘です。

しかも、2本。硬い木が無いのか、硬過ぎて割れてしまうからなのか。
この場合、確かめるのが私の主義です。線路に降りて、鍵の先で突いてみました。
軟らかい木でした。駅員に見られない内に直ぐ上がりました。

キラーニーの駅は終着駅なので列車が近づくと最徐行しますので、轢かれる心配は有りません。
テロリストが何か仕組んだと思われたら困ります。
でも、今は何処にでも防犯カメラがあるので、きっちり、思い出ムービーを残せたでしょう。

コミューターでマーローに、コーク発ダブリン行き特急に乗り換えです。
このマーロー駅は、都合3日4回乗り換えました。窓のUVカットが強いのか、
見る目には分かりませんが、写真を撮ると真っ青です。
これは、帰ってPCに移して分かった事です。

旭か日板ガラスならこんなにはならないと思うけど。いや、そこまではメーカーも確かめないかな。
日本の新幹線はドウなのか確かめたいですね。
青い車窓 青い車内

途中で、若い娘二人が前に座りました。どうみても、ミドルティーン。
金曜なので、学生ではない。ケバイが、服装は室内着。
お水にしては落ち着きが無いし、風俗でももう少し決めている。

携帯ばかり触っています。日本にもこのタイプはよく居ます。話す気にも成らない。
13:20 ダブリン ヒューストン駅着

大都市には、都市名の駅がありません。ダブリン、ロンドン、リバプール、コーク、グラスゴー、この駅名はありません。
日本ならその都市名の駅が中心で、そこが交通のハブであることが分かります。
こちらは、その点、不便です。複数の駅の其々が終着駅で、甲乙附け難いからでしょうね。
車窓からの写真は、青い写真で全部ボツ デッキの段差(右上に車椅子のマークが)

何処の駅でもデッキとホームにはかなりの段差があります。
この写真は首都の駅なので、一番程度のいいものです。右上の車椅子マークが見えるでしょうか。
入り口の幅と席はあっても乗れない。タラップを降りる感じのもあります。

ホームと列車が離れていて、赤の他人が「奥様お手をどうぞ」するしかありません。
ロンドンの地下鉄でもそうです。ホームのほうが20cm高いのもありました。
口では何処もバリアフリーを言いますが、大した事無いですねえ。
高性能列車を導入します。高スピードを安定して走るには車輪は大きくなります。

床は上がります。追いかけっこをしているのですね。
駅を出てルアスという路面電車に乗ります。自動券売機に並んで、切符を買います。
最短区間1.5ユーロ=¥200
ルアスの自動券売機 切符

切符は買ったものの、乗る時も降りるときもチェックも改札もありません。
路面電車といっても、6両繋がり。アービーストリートで下車アービーコートユースホステルは街のど真ん中です。
そして、前の道路の先はリフィー川。
便利のいいユースホステル 前を流れるリフィー川

天気はいい、けど暑い。昨日の牧羊犬ショーの寒さとは20℃は違う。
部屋に荷物を置き、アンダーシャツを脱ぎ、上着をバックパックに仕舞います。
その代わり、財布も、携帯もバックパックに入っているので、絶対離せません。

最初来た時、バス路線が分かりませんでした。
ロンドンのように分かりやすい路線図も時刻表も有りません。
明日動くためにも、明後日降港に往く為にも、まずバスを把握することにしました。

中央バスステーションに行ってみますが、ここは長距離が主です。
ついでに、ホーリーヘッドのフェリー乗り場行の、乗り場と時間を案内で尋ねます。
青年が、「朝7時にこの東側」 あまりに簡単に見もせずに答えるので不安。
時刻表や路線図はありませんでした。市内バスの事務所を教えてもらいます。

オコンネル通り、まえ、海パンを買った近くです。
並んで待って、市内バスの路線図、港行きバスの事、お得なワンデイパスを尋ねます。
路線図は貰えました。港行きバスはバスステーションの話と合っていました。

ワンデイパスは有りましたが、切符売り場に並び替えです。
明日乗る分と言いましたが、返事無しにくれたので、問い直すと最初に乗った時印字される日でした。

一日バスとルアスに乗り放題で7.5ユーロ=¥1000。これで明日はOK。
ユースホステルに帰ると、リセプションで「オカエリナサイ」 30歳くらいの女性が迎えました。
ブラジル人でした。

日本語を習っていたそうで、自分の名前もカタカナで書けます。
何故、日本語を習ったのか聞いたら、側に同僚の男もいるし、あまりはっきりしたことを言いませんでした。

が、総合すると、日系の彼氏がいて、彼に付いて日本に行って働くつもりが、多分破綻して、
アイルランドに流れ着いたみたいです。

なぜなら、メチャ明るいのに、途中涙ぐんだのです。「愚かな女の半生」に大いに興味ある私としては、
もっと詳しいことを聞きたかったのですが、次々にチェックインがあって忙しそうなので止めました。
狭いユースホステルですが、地階にキッチン食堂、続きの外に煙草の吸えるパティオがあります。
都市型ユースホステルです。
食堂 先が外 三階の部屋から見た地階のパティオ

コインランドリーを聞いたら、ここは一回、8ユーロ=¥1100で洗濯してくれます。
多くても、少なくても、混ざらないように個人別に洗うのだから10kg位までなら同料金。
溜まっていた衣類全部頼みました。うまくいけば、もう帰るまで洗濯はしなくて済みそうです。
ユースホステルの公衆電話で明後日のホーリーヘッド行きフェリーの予約をします。

リバプールー、ダブリン間と違い日に4便あります。大型船が3時間半で二便、高速船が2時間で二便。

料金は同じです。出る都合と、着いてからのことを考えると、夜着くのも、早朝出るのもダメなので、
8:45発しかありません。
パンフには25ユーロ〜でしたが、35ユーロ=¥4700 やはり、カード番号とか聞かれます。

あんなに、何処でも、カード番号とか言っていいのかなあ。
ユースホステルも慣れたけど、正直、相部屋はしんどい。次はB&B に泊まろう。
フェリーが着いて、ウェールズ最初の町、且つスノードニアに近い町、バンガーのB&B に電話します。

愛想の無いオバサンの声でしたが、すんなりOK。「何時に着く?夜10 時になったら、閉めるからね」
二泊朝食付き70ユーロ=¥11200。わりと安い。あの、5月23日をピークに割合空いています。
これでよし。

夕食はまだだった。ちょうど、隣はパブ。ハナ金だからでしょうか、結構な人です。
バンドの生演奏もあっていました。
シャワーに行って帰ってきたら、キーでは開きません。内から、サブ錠をロックしています。

個室ではないので、全員そろっている時でない限り、内ロックはダメ。
ドアをドンドン叩いたら内から開けに来ました。
見ると、寝ていたのでしょう、茶色のブラジャーにパンティー姿です。
基本的にユースホステルは男女混室です。

ペアもいれば、グループも居れば、年寄りを連れた娘もいます。順々に部屋に入れてゆくみたいです。
私も、最初のころは、気を使って、寝る直前まで正装?していましたが、いまでは、パンツ一丁で、
シャワーにもトイレにも行けるようになりました。慣れですね。

男も女もそんな感じなのです。夜はパスポート、財布などの貴重品はロッカーに入れて施錠します。
携帯、デジカメ、髭剃り、の充電は空いているコンセントに挿したままにしますが、
外出する時は、全部身に着けます。

携帯は使用キーロックをして、SIM にはPIN を掛けています。そうしないと、海外でなくしたら大変です。
携帯、デジカメは毎日、髭剃りは5日に一度ですが、短時間で済ますため、三又コンセントが要るのです。

携帯は毎日しなくても済みますが、出来ない日もあるので、出来る時は何時でも充電します。
写真は毎日100 枚〜200 枚撮りますので、途中でバッテリーを替える事もあります。

デジカメはSDカードですが、マイクロSD をカセットに入れて携帯と互換性を持たせています。
デジカメのバッテリーは予備と交互に充電しながら使います。
変圧器は鉄と銅の塊ですから重くて、並みの容量のものはすぐ2kg位になります。

もし、ヘアドライアーでも使おうと思えば5kgはあるでしょう。
私のは低ワットの携帯、デジカメ、髭剃りだけですから35VA400g位です。
デジカメと携帯は240Vまで対応ですから変圧器は要りませんが、プラグが各国違います。

先が組み合せでどんなにでもなる自在プラグが活躍します。
遂に今日は雨なし。日本を出て16日目、昨日まで雨の無い日は有りませんでした。
去年は18日のうち雨が降ったのは3日。寒さは想定内でしたが、15日連雨は全くの想定外です。
天気予報では明日も晴れそうです。

5月30日(土)  17日目  ダブリンへ

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