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定年おやじのひとり旅 23 | ||||||||||||||||||||
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6月2日(火) 20日目 コンウイからチェスターへ | ||||||||||||||||||||
朝食を一番早く食べて、バスセンターに向かいます。今日は世界遺産の城郭都市コンウイに寄って、 ウェールズを出てイングランドのチェスターに向かいます。5番のバス、たったの3ポンド=¥480 この辺りの路線バスは安い。ウェールズの北岸、アイリッシ海の南辺を東に進みます。 鉄道も海と山のあいだを平行して、走っています。コンウイの駅で降ろしてもらうように言っていたのですが、 運転手は気を利かしたつもりで、列車が沢山停まるストランドゥドゥノ駅まで行ってしまいました。 |
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駅には手荷物預かり所があるはずなので、トランクをコンウイ駅に預けるつもりでした。 この駅にはありませんでした。しかたないので、タクシーでコンウイ城に。 コンウイ城の受付も預からない。ヴィジターインフォメーションがやっと預かってくれました。 コンウイ城 入場料 コンセッション 4.1ポンド=¥650 |
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13世紀の城壁都市です。城の望楼からの眺めは箱庭のようです。 城壁はほとんど残っており、上を歩けます。城壁にはいくつかの城門があります。 幅がバスの幅ギリギリでサイドミラーを畳んで通ります。 |
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城壁の上を一周してみます。一部崩れてはいますが、ほとんど健在です。 上から、家の痛み具合も庭もよく見えます。 皆、庭は手入れしてあります。アイルランドに比べてイギリスの家は庭がきれいです。 花好きな国民であることがよく解ります。花を愛めでる文化。 庭が無いとか、貧しいとか、暇が無いとかではなく、「民度」(死語ですが)を表しているような感じがします。 貧しい国の苫家とまやの窓辺。そこに花が在れば、その国は豊かでなくとも幸せです。そんな気がします。 その点、イギリスは高いし、中国は最低です。 元々中国人は桃や李や牡丹があんなに好きだったのに何時からこんなに成ったのでしょうね。 もっとゆっくりしたい町でしたが、夕方にはチェスターに着かなければなりません。 行って知ったのですが、コンウイ駅は無人駅で列車は2時間に1本です。 三人乗りました。無人駅はこちらでは初めてです。 |
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車掌が廻ってきましたので、「チェスターまで一人」13.8ポンド=¥2500バスに比べると何倍も高い。 しかし、チェスター行きのバスはありませんでした。ずっと、左は海です。海辺の観光地にも停車します。 反対側の席には孫を海に連れて行った帰りでしょう、孫二人とじいさん、ばあさんが座ります。 牧場の中にトレーラーハウスが建ち並んでいます。多分、海外から移住して、 リバプールやチェスターに通っている人達の家でしょう。 |
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やがてチェスター到着。私の地図は中心部だけなので、ホテルは地図の外です。 駅でもらえる地図を探しますがありません。仕方ないので案内看板を撮影します。 地図が手に入るまではこれで我慢しよう。駅前から2本ある道の左を真直ぐ、 大きな4差路を左に曲がって行った辺りのはず。宿はすぐ見つかりました。玄関に鍵がかかっています。 ブザーを何度も押すと女の人が中から開けてくれました。34ポンド現金で払います。何処でも先払いです。 玄関のドアは暗証番号キーでした。番号を書いたメモをくれました。部屋のキーはありません。 ロッカーは廊下。部屋は一階、20人部屋です。今まで8人部屋が最多です。 「どこでもいいベッドを」と言うので、トランクの置きやすい、横に小さな棚のある、枕元灯のある、 下段のベッドを選びました。荷物を置いて街へ出ます。 |
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ここも城郭都市です。城壁の一周がコンウイより数倍大きい。宿は城壁の外、東1kmくらいです。 まず、ヴィジターインフォメーションに寄って、地図とパンフを貰います。東の城門をくぐって街の中心部へ。 城門の上には時計が付いています。繁華街を右に曲がって、タウンホールの前をまた右に曲がって、 チェスター大聖堂の横を通って、元の城門の所に戻りました。 リバプールの元警察官推薦の通り素敵な街です。 独特な黒い木組みの外観の建物が続いています。 一階は下の道路側が歩道になって、二階も通路になっています。 東の城壁に上がって、逆時計回りに周ります。 |
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街の建物が高いので、コンウイ城のような見晴らしはありません。 城壁より建物が後でしょう、城壁から2階とか3階に入れる様になっている建物もあります。 城壁の上は市民の散歩道であり、買い物道です。大きな木が、左右から被さるように生えています。 外を見ると、川でしょうか、運河でしょうか、堀でしょうか屋根つきボートがいます。 |
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城壁の内側は商店や事務所なので外側が面白い。北門を過ぎて、花のきれいな家を見つけました。 上から「お宅の庭ですか綺麗ですね」少し話していると、「降りて来ませんか」 北門に廻って、今の家を訪ねます。 沢山の種類の草花と花木があります。老夫婦が一日中丹精している感じです。 You are a green thumb.(園芸の匠)と言ったのですが、通じなかった。 違ったかな?大体、花のカタカナ名は同じだし、通じなければ向うから学名で言うので、 理解し易く、随分植物の話をしました。学名をあれだけ知っているとは、私よりかなり知識が上でした。 |
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学名は種類が近いと最初が同じなので、聞く者には分かり易い。 側の川の水をポンプアップして池に溜め、水遣りに使っているそうです。 時間の都合もあるだろうし、あまり居ても悪いので、お別れしてまた城壁ツアーを続けます。 北東の角を曲がり南下します。南東の角に近づいたころ、外側に競馬場が見えてきました。 |
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競馬があるときには、スタンドに座らなくてもここから観戦できますね。 第四コーナーが城壁に接しています。チェスター城に来ました。 時刻はもう夜なので、どうせ開いてないので、行って見ませんでしたが、城というより城址の感じです。 日本の天守閣は堀や城壁のずっと内の方にあります。コンウイやチェスターは城壁に引っ付いてあります。 日本の城壁が城主を守るのに対して、中国もそうですが、街を守ります。 日本は領民を置き去りにしたと言うよりも、所詮武士同士の内輪もめであることを自認していたのでしょう。 蒙古来襲の時、初めて領土を守ることを経験した?城を過ぎたところで、城壁を降りてディー川に沿って歩きます。 |
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左に城壁が川に迫っています。チェスターは西と南をディー川が囲み、 北と東をディー川の支流のような運河のような堀が囲んでいます。城壁めぐりは4分の3完了。 今日は宿に帰ります。宿はこじんまりして、過ごしやすそうです。 20人部屋も反対側に二人居るだけで、結局、広い部屋に3人です。 部屋のドアからすぐ北のパティオに出れて、東側は食堂です。一階はこの20人部屋だけです。 二階にも部屋があり、3階が管理人(オーナー?)の住まいです。難を言えば、トイレとシャワーが地階です。 一階は30坪位しかありません。 |
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【ここに間取りを挿入予定】 | ||||||||||||||||||||
隣で夕食を買ってきます。肉と野菜の甘辛いため。6ポンド=¥960 ご飯は長粒米。 量が私には多すぎます。また後で食べよう。冷蔵庫に仕舞います。 |
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夜シャワーを浴びたら止まりません。こちらでは時々見ますが、シャワーブースの上に付いている、 電気の瞬間湯沸かし器です。ダイヤルをストップに回しても止まりません。 裸で人を呼びに行くわけにもいきませんので、服を着て、同宿の人が来ましたが止まりません。 管理人が着てやっと止まりました。こんな便利な物を知らない非文明国から来たと思ったでしょう。 イギリスもアイルランドも東南アジアよりはマシですが、日本よりサニタリーが一番劣ります。 トイレも、蛇口も10に1つは「Out of order」 と書いてあります。 さらに、10に一つは書いてないけど、壊れています。壊れてないまでも、水圧・温度の調整は至難の業です。 なので、日本のようなサーモ水栓や洗浄便座を付けても、故障箇所が増えるだけでしょう。 少ないトイレが益々混み合います。部屋の外のパティオに出て一服。これは便利。 6月3日(水) 21日目 チェスター |
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