定年おやじのアイスランドひとり旅 29

6月7日(日)   25日目   レイキャヴィック
降りだしそうな天気です。ツアーに行くのは止め。市内の博物館でも周る事にしました。
バスに乗るため、小銭を数えます。しかしバスが来ません。
越冬した猫 バス賃 280クローナ

一時間近く待ちました。言葉は分りませんが、オジサンがバスは来ないようなことを言って、通り過ぎてゆきました。
アイスランド語の時刻表をよく見ます。推測するに、時=kisk,土曜=laugardogar 日曜=helgidagar です。
日曜の午前はバスは休みでした。
日曜の朝は皆教会に行くのでしょうが、街ならともかく、田舎の老人はどうやって教会に行くのでしょうね。
人口密度が低いのですから、そう何処にでも教会があるとは思えません。歩いて街に。

この分だと、何でも休みかな。地下にある公衆便所に入ります。便所は開いていました。
テーブルに殆んど空になった紙がきれいに並べて有ります。
その都度それを持って個室に入るのかと思えば、ペーパーホルダーには、ちゃんと紙があります。
アイスランドの七不思議に入れておこう。
アイスランドの七不思議 近代美術館

近代美術館へ、小さな国なのに、これで美術館は2つ目。展示内容はほとんどゼロに近いのですが、
レストランもクロークルームもあります。景気の良い時に、後の維持費も考えずに建てたのでしょうね。
日本も同じようなものですが。昨日の湖の中の橋を渡って東岸を国立博物館に向かいます。
博物館の手前の広い道は、中央にフェンスがありますが横断歩道は遠いので渡ります。
高速並みのスピードで車が通り抜けてゆきます。
昨日とは逆からの湖 博物館前の広い道路 フェンスは乗り越えた

横断させないために、中央分離帯にフェンスが在ったのです。
博物館は中々立派です。 早速トイレに。トイレもモダンで綺麗。
@国立博物館   AMy cock?ファスナーを閉め忘れたのかと思った

バイキングの歴史など、中は大きい。 喫茶で昼食。
館内 ビールは無かった
昼食 館内喫茶

今度は、湖の一番南の端を街の丘に向かいます。探していた元祖アイスランドポピーがありました。
野生なのか、原種なのか黄色一色です。
元祖アイスランドポピー

街の一番高い所に教会があります。相当大きいですが、修理中。
修理中の大きな教会 これは大きなキンポウゲ?

ガイドブックがないし、地図はアイスランド語なので、なんと読むのか分りません。
ポツポツ雨が落ちだしました。昨日ツアーに行ってよかった。
街を降りて、ヴィジターインフォメーションに入ります。路線バス図を手に入れました。
かなり離れた所に大型ショッピングセンターがあるのを昨日バスツアーで見つけました。

この国の生活が分るので行って見たいけど、この雨ではどうも。切手と絵葉書を買って、側のポストに投函します。
5月20日ダブリンから出した絵葉書は一週間位で届いたようです。着いたというメールが入っていました。
ま、今度のが着くのは、日本に帰ってからでしょう。日本人のような若者が4人。
話しかけたら中国人です。彼らもこちらをチラチラ見て中国人かなどうかなと思っていたそうです。
雨なので、市場に入ります。高いものと、安い物の差が大きい。
ポスト 市場

殆んどの物は輸入なのですが、国産の乳製品と海産物は安い。
キャビアが1000円、普通ロシアのキャビアは15000円です。多分チョウザメではないでしょう。
でも、ちゃんとキャビアと書いてあります。魚の卵は皆キャビアと呼ぶのでしょうか。
乾燥タラは安くない。スモークドサモンは安い。半身500円。
シールしてありますが日本までは持ちそうにありません。

店のオヤジさんに聞いたらやはり、明日まで。半身買いました。これで、今晩のビールの肴が出来た。
こんなにも食べれるかね。あ、日本語。 振り返ると、オバサンが3人で世間話をしています。
長く、日本語を聞いてないせいでしょうか。

アイスランドに限らず、オバサンの立ち話は日本のオバサン達とイントネーションから息継ぎまで全く同じです。
言葉は全然分りませんが、何の話しか分ります。
多分、アイスランドとイギリスとアイルランドと日本のオバサンを集めて、
井戸端会議をしたら、ちゃんと成立しますね。
彼女たちは内容で会話しているのではないのです。

家に帰れば、夫婦間は、「あれ、それ、これ」で通るし、愛が無くても言葉は要らない。
綾小路キミマロの漫談は外国でもウケルでしょう。
確か、ビアスの「悪魔の辞典」に、
「食べたいほど可愛い時に、食べてしまえば良かった。」というのは有りました。
中は暑い。外に出て、雨に打たれながら、煙草を吸いながら、涼みます。
雨に踊れば 歩いて帰ります

広場でダンスをしています。雨でなくて、このバックパックが無ければ私も踊ったのに。
少しなら踊れます。
昭和40年代つまり第二次社交ダンスブームの頃、(ゴーゴーの流行る前)
大学の色々なサークルが資金集めのため、毎週のようにやっていました。
無理やりパー券を買わされて、行っても、壁のゴミも面白くないので少しやりました。

ジルバで100回まわして身も心もフラフラメロメロになったあたりで、チークダンスに。
そして、右手を背中から少しずつ下に這わせます。「イヤ」の言葉が幾つもあることを学びました。
だから、今でもダンスホールは風俗営業なのですね。
まじめにやっておられる方には不謹慎な発言で、すみません。

勿論、この歳で、しかも妻子ある私が、アイスランド女性をゲットしようなどという気は有りませんよ。
港にまわって帰ります。漁船はいました。
つい、瀬戸内海の小さな漁船が頭に有ったので、居ないと思いました。
北極海の荒波でしかも流氷の中に出てゆくのですから、大きくないと無理ですよね。
大きな漁船 ホテルの室内

スモークドサモンは丸のまま食べました。食べ過ぎると、うまくない。
明日はまたロンドン。16:10発なので、朝、温泉に行って、そのまま、空港に行けばよい。
宿から予約してもらいます。入浴料はバス代含めて5400クローナ=¥4000

6月8日(月)   26日目   ロンドンへ

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