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山病について
2006. 5.7 open produced by gangee in kumamoto

第02回 病名山病 第03回 平治岳の感動 第04回 山の事故
第05回 冬山登山 第06回 自然の魅力 第07回 自然破壊
第08回 登山ブーム 第09回 山のエチケット 第10回 山の遭難
第11回 遭難 第12回 遭難事故 第13回 白馬岳遭難
第14回 登山道:3/4 第15回 自然と心 第16回 山での怪我
第17回 雪山の魅力 第18回 山サイトの閉鎖 第19回 山歩きをやめて
最終回 怪我後、初山歩き 再01回 続 雪山の魅力 再02回 続々雪山の魅力
再03回 韓国岳遭難事故

第1回 (2006年5月7日・記)
私がまだ学生だった頃、姉から長い手紙が届いた。
書き出しはこうだった。『こんな青春もあるよ・・・・』
植村直己の『青春を山にかけて』の長い文章を書き写した内容だった。
当時は、コピー機などなく 手書きで『青春を山にかけて』 を書き写してあった。
当時の私は、部活にも入らず、学生運動を横目で見て、お金が無くなると
日払いのアルバイト(コーラー瓶の洗浄)に出かけていた。

このバイトは、昼食つきで 帰りにバイト代を貰えた。割りのいいバイトだった。
映画をみて、ボーリングをして 4人そろえば マージャンの毎日だった。
マージャンは、勝っても負けても煙草一箱の世界だった。
社会人になって、一ヶ月の給料が吹っ飛ぶようなマージャンには 驚いたが・・・・。

そんなアホみたいな青春を過ごしていた私に こんな青春もあるよ と
手書きで書き送ってくれたのが、植村直己の『青春を山にかけて』だった。
手紙を読んで、面白いなぁ!と 思っただけで 山に登ろうなどと だいそれた事など 考えもしなかった。
知人がワンゲル部にいたが、大学にもあまり顔を出さず、いつも汗臭いニオイを 振りまいていた。
山歩きが、面白いなどと 全く思わなかった。

社会人になり、すぐ 野球部に入った。 早朝野球大会の優勝を目標に仕事の合間に練習をした。
選手けんマネージャーを し、練習試合の申し込みに飛び廻った。
自分が野球をしたいから ドンドン練習試合を組み、会場を手配した。
当時の軟式野球は、早朝のみだった。
ナイターはソフトボールだけだった。 ナイターソフト部を作り、監督もした。
また、山岳部にも入り 先輩社員について 初めて久住山に登った。

社会人になり、軟式野球、ソフトボール、山登りキャンプ、と青春を謳歌したが
続いたのは、軟式野球だけだった。 山の魅力は まだ分からなかった。
そんな私が、今、山病にかかっています。 (続く)



青春を山に賭けて
植村直己
(文春文庫)

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